コラム一覧
第80回 横並び同調気質を廃棄し、独創性という個性を尊重し、知財で保護された独創研究に投資する経営を維持する努力がなければ、我が国は衰退を続ける(半導体凋落反省論)
2023-09-22
本コラムの第76回及び第77回で指摘したとおり、我が国の科学技術の没落と経済の衰退の進行が激しい。その原因の一つとして、出る杭を打つ気質、即ち、独創研究への投資を嫌い、横並びの同調行動を嗜好する日本...
第79回 ALPS処理水の海洋放出の前に、凍土壁の遮水性能についてなぜ議論しないのか
2023-08-23
本コラムの第76回及び第77回で指摘したとおり、我が国の科学技術の没落が激しい。ALPS処理水が2023年8月24日に海洋放出されるようである。しかし、処理水の海洋放出は不要にできたはずである。 §1 処理水...
第78回 青森県の発明者の特許発明が、第37回世界天才会議(World Genius Convention & Education Expo)で特別賞受賞
2023-07-04
弊所が代理人として特許出願した太田宏暁さんの特許発明(特許第6858436号:発明の名称「背嚢及び背嚢セット」)が、2023年5月に開催された第37回世界天才会議(WGC)で特別賞(アウトドア賞)を受賞しました。...
第77回 我が国の凋落の原因は、西澤先生の指導原理(専門業者に任せるな。自分が専門家になり、従来の専門家を超えろ)の無配慮にある
2023-06-27
八木秀次先生→渡辺寧先生→西澤潤一先生の研究の系譜とその指導原理を忘れるならば、我が国は更に凋落の道をたどるであろう(このコラムの第18回「産学連携・産学協同によって研究を経営する」の§5参照。)。...
第76回 独創の精神を忘れ、台湾や韓国に追い抜かれた日本の半導体産業の凋落
2023-06-22
2018年に他界された西澤潤一先生は、「半導体の次は半導体である」と言っておられたが、現在の日本の半導体産業の衰退は極めて残念な状況である。岸田文雄首相は2021年に国内での半導体製造の強化に向け「官民...
第75回 陽性者と感染者を識別したコロナ報道が重要:時代遅れの行動制限ではなく、ウイズ・ウィルスの時代を見据えた免疫学と量子生物学の科学技術の研究に投資をすべきである
2021-07-20
人間の免疫機能を考慮すると「検査陽性者」と「感染者」を識別することは非常に重要である。無症状陽性者が増えている状況で、陽性者と感染者を識別しないで報道するのは、免疫学の立場からは意味がない。しか...
第74回 人口動態統計によれば、「さざ波」どころか凪(なぎ)により多くの命が救われている現実:五輪中止を叫ぶのであれば、論理的な議論をすべき
2021-05-10
第72回で述べたとおり、SARS-CoV-2ウイルスによる死亡者は、季節性インフルエンザの毎年の平均死亡者よりも少ない。又、コロナ患者を含めた日本の全体の死亡数は、前年同期より1万4千人少ない。病床数400以上の...
第73回 発表されるコロナ感染者数に踊らされるな:コロナ死亡者数の報道と死亡者を減らす対策が必要
2021-02-07
前回のコラムで、病床数400以上の病院のうち、22病院がコロナ重症者を1人も受け入れていないのが現状と述べた。貝原益軒が『養生訓』で「醫は仁術なり」と述べているとおり、すべての医者が「人を救ふを以て志...
第72回 哲学的高みのない緊急事態宣言でよいのか:Covid-19コロナ対策で「命か経済か」ではなく「命と経済の両立」をなぜ考えないのか
2021-02-02
厚生労働省の人口動態統計によれば、パンデミックに襲われた2020年1~10月の日本の死亡数は前年同期より1万4千人少ない。しかるに、医療崩壊が叫ばれている。どうも、この「医療崩壊」には別の目的の意味がある...
第71回 非科学的コロナ対策に騙されるな:なぜ我が国の政治家や地方自治体の長の多くは、科学的且つ論理的な思考ができないのか
2020-12-20
東京都の1日の感染者数が2020年12月17日に、ついに800人を超えたと発表されたが、これは都民の一部の検査結果でしかない。しかし、陽性の無症状者も多数いる。 そして、東京都の12/21現在の類型陽性者数は...
第70回 「感染予防と経済活動の両立」を可能にする計画的な科学技術への投資こそが急務(アフターコロナの到来は期待できない)
2020-12-07
「アフターコロナ」の時代はやってこない。今回の7番目のコロナウィルスであるCOVID-19(SARS-CoV-2)の問題が解決しても、何年かすると、更に8番目、9番目の新たなコロナウィルスが出現し、新たな問題を起こす...
第69回 敬老の日:地球温暖化の時代に生かしたい満98歳(白寿)の発明家の特許発明
2020-09-17
白寿のご高齢になっても頭脳明晰な方はおられる。特許庁は2020年5月25日に東京都稲城市に住む満98歳の天野喜一さんに特許証を付与した。満98歳は数え年99歳の白寿である。 天野さんの特許第6707787号は、河...
第68回 ダム建設反対と賛成の間にある答えを探求する努力を
2020-07-06
2020年7月5日に熊本県南部を襲った記録的豪雨で1級河川・球磨川が氾濫し、6日朝までに死者計22人、心肺停止18人、行方不明者11人など大きな被害が出た。蒲島郁夫知事は7月5日、報道陣に「ダムによらない治水を1...
第67回 日本人がマスクを着用するようになった経緯と、ファクターXに占める勤勉革命からの歴史の役割
2020-06-16
なぜCOVID-19による死者が欧米に比し日本で少ないかという問いに対し、江戸時代の勤勉革命を考えてみる。1911年の国際会議で感染症対策にマスクが有効とマレーシア人医師伍連德が主張したとき、荒唐無稽な考えで...
第66回 COVID-19から科学技術のCOVIT-20へ(繰り返される警鐘にどう対処するのか)
2020-04-11
COVIT-20の"T"はTechnologyの"T"である。COVID-19により大恐慌以来の大変な経済の失速が懸念されている。しかし、ここで留意すべきは、今回のCOVID-19の問題が解決しても、何年かすると、更に異なるコロナウイル...
この専門家が書いたJIJICO記事
ピコ太郎は「PPAP」が本当に使えなくなるの?
2017-02-05
U氏が2014~2016年に出願した46,812件のうち、現在32,902件が特許庁により駆除されており、ピコ太郎のPPAPには影響を与えないと思われます。正規の商標出願の邪魔になり、U氏の行為は倫理的に許されるものではないが規制は困難。
「フランク三浦」はセーフ 商標めぐる争いでパロディー商品が「勝訴」
2016-05-06
フランク・ミュラーのパロディー商品フランク三浦の商標登録をめぐる裁判で、三浦側が勝訴しました。この争いの本質はパロディー商品に商標権が認められるか否かではなく商標が類似しているか否かにあります。
お店でBGMは違法?JASRACが使用停止求め法的措置
2015-06-23
日本音楽著作権協会(JASRAC)が、全国15簡易裁判所に著作権料の支払いとBGMの使用停止を飲食店等に求める民事調停を申し立てた。営利を目的としない場合は使用が許されるが、その範囲の解釈については懸念点も。
パナソニック「IoT関連特許」公開の行く末
2015-03-28
パナソニックは、IoT関連の特許を無償提供することを発表。過去に成功事例はあるが、当然、試みに失敗することも。ただし、インターネット関連業界は他社と共生することが可能な技術分野との専門家の見解。
猛威をふるう海賊版、問われる著作権の存在意義
2015-02-03
インターネットとデジタルコンテンツの普及により、海賊版の電子書籍が横行している。無料で読める漫画を配信するアプリなども増加している中、紙媒体では認められていた著作権の存在意義が問われている。
世界で最も「革新的な企業・機関」を有する日本の実状
2014-11-10
国際的大手情報企業「トムソン・ロイター」が、世界で最も革新的な企業・機関100社を発表。国別では日本企業数が世界最多だが、この評価で日本がイノベーションリーダーになったと考えるのは早計に過ぎると専門家。
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