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一ノ瀬靖博

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コラム

America de¨ kawara¨project。。。♯6「理解されない合端作業…」

アメリカ瓦プロジェクト

2016年5月16日 / 2016年6月4日更新

みなさんお疲れさまです!
当社の新しいプロジェクトがついに6月5日より始まります♪
準備に1年以上費やしましたが、やっとカタチになりました。。。
その際にはまた改めてご報告させて頂きますm(__)m

さてさて。。。
今回はついに瓦が到着して作業開始というお話です♪

予定よりだいぶ遅れましたが、到着した午後からすぐに作業を始めました‼
現場の澱んだ空気を払拭するべく、「やるぜ~~~‼」オーラ全開です‼

まずは「合端」という作業から。。。
♯3でも少し触れましたが、この合端って作業がなかなか厄介なんです(;´Д`)

今回使用するのは塀には¨板塀瓦¨、茶室には¨一文字軒瓦¨。。。
板塀瓦や一文字軒瓦のような瓦は、下のラインや正面の平らな面を真っ直ぐに見せるための瓦なので加工が必要なんです。そのまま置くと写真みたいにガタガタになります。あと、カットする用に作られているのでそのままだと寸法的にもアウトです…。なので、どの屋根面にどのくらい瓦が並び、一枚寸法がどのくらいがいいのか測り出し、その寸法通りに加工しなければなりません。

     ※加工前

     ※加工後


屋根の上でまっすぐ綺麗に並ぶように、事前に瓦の下のラインや面のラインを真っ直ぐに調整する。真っ直ぐな台の上で屋根の上をシミュレーションしながら瓦一枚一枚がぴったり重なるように加工する。これが「合端 あいば」って作業です。。。



で、今回はまずは板塀瓦194枚と、塀が終わったあと一文字軒瓦26枚を合端します…((+_+)) フ~

この作業、地味なんですが、仕上がりの美しさを左右するスーパー大事な作業でまったく油断できません。。。
そして並べるよりも時間が掛かります(´_`。)グスン
まぁ日本では合端マシンがあるので手作業はだいぶ減りましたが❤

ちなみに一文字軒瓦よりも板塀瓦のほうが難しいです…
理由は、塀に使用するので見る距離が近くごまかしがきかないこと。綺麗に接地させる面が多いこと。あと、平らな瓦なので焼き物特有のひねくれが出やすく、一枚一枚のクセを見て組み合わせたりしないとならないなど…
なのに今回は塀がカーブしてるってオマケ付き…щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!



とにもかくにも。。。
お手製の「合端台」や、通常よりも縦幅がなが~~い板塀瓦などなど…
いろいろ厳しい条件はありましたが一心不乱に合端すること数日経過…
瓦が来たことで見学するお客さんも増え、スタッフも大勢訪れるようになりましたが、やる気満々の合端台エリアと現場の温度差になんとなく違和感が… (´・_・`)why?

そして…
ついにショーンが来てその違和感の正体が分かりました。
ショーン曰く…
「このプロジェクトは来月の23日にセレモニーを控えている。それまでには絶対終わらせないとならないが、いつ瓦が乗るんだ?終わらせられるのか?」

( ̄⊥ ̄lll)ソノツモリデスガナニカ・・・・・。

そうだったのです…
感じていた違和感とは、「合端」そのものが理解されていなかった事だったのです・・・。
合端台を作るときに合端の説明はしたつもりでした。しかし、言葉の壁や文化の違いにより、しっかりとは伝わっていなかったのです。瓦が来たらすぐに屋根に乗ると思っていたスタッフ達。瓦が到着して盛り上がったのも束の間、瓦をいじくりまわし、数日経ってもまったく屋根に乗せようとしない日本の職人にイライラしていたんです…
「あんなことしなくても屋根に乗せれるんじゃないか?」「なんで瓦が来たのに作業を始めないんだ?」「あいつは本当に技術のある職人なのか?」

これはマズイ・・・

日本では当然理解してもらえることも、海外では理解してもらうまでに時間も労力も掛かる。当然のことです…
日本でやってきた当たり前の作業や工程も、海を渡れば手を加えなければなりません。
こだわりを貫き通すことは、時に臨機応変に対応できない者であると判断されかねませんし、顧客の要求に応えられない者と判断されるかもしれません。絶対的に曲げられないことは曲げませんが、最終着地地点を決めたら、そこまでの工程は柔軟に対応する必要があります。これは今回得た学びの一つです。

ってことで。。。
本当は板塀瓦の合端をすべて終わらせてから取り付け工事に行きたかったんですが(全体の高さ、バランスを把握して行うため)、急遽予定を変更して取り付けをすることにしました。。。

ショーンに「明日取り付けをするから見に来てよ」と伝え…

次の日の夕方。。。

ポールさんとショーンが来て、取り付けた塀を見て叫びました。。。

「アメージング‼」 

「ファンタスティック‼」

(TωT)ヤタ・・・。



このことにより一気に信頼を得て、その後は、逆に「合端」の重要性をショーンが大勢の人に説くことに。。。(合端している僕の後ろでいろんな人を連れてきては説明しているので気が散りましたが…)
ポールさんは現場に来ては、僕の仕事を見て「Good♪ Good♪」と嬉しそうにニコニコ。。。
現場の雰囲気も明るくなり。。。
今までとは変わって僕の話にしっかり耳を傾けてくれるようになったり、必要なものはすぐに手に入れてくれるようになったり、いろんなスタッフがあいさつしに来てくれるようになったりと、充実した日々が始まったのですヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ

がしかし…
楽しい日々は束の間…
まだまだ問題は山積し、すぐそこまで、あの大きな問題も迫ってきているのでした…Orz
つづく

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