優れた人材で高度な「ものづくり」に応えます（3/3）

育てた人材が輝いていくのが喜びです

　2008年の世界的な金融危機に伴い、国内で大勢の派遣労働者が職を失う、いわゆる「派遣切り」問題が起こりました。「派遣労働者の生活の不安定さがクローズアップされ、ネガティブなイメージばかりが強調されました。しかし彼らの中には夢ややりがいなどを持って派遣という働き方をしている人たちもいます。そうした人もひとまとめにして全て「派遣労働者はかわいそう」という風潮になってしまったことに、当事者であるスタッフとともに非常に困惑しました」と当時を振り返ります。

　同社に登録しているスタッフの中には、もともと仕事に就いた経験がなかったり、フリーターだったりした若者もいるそうです。「働くことの楽しさや面白さを知り、目が輝き出す瞬間や、能力を認められ、現場のリーダーを任されるようになったスタッフの成長などを見ると、本当にこの仕事の喜びを感じます」

　モットーは、登録したスタッフだけでなく、その家族の生活まで支えるつもりで面倒を見ること。「優秀でよその会社から誘われたスタッフが『ここがいい』と残ってくれた時は本当にうれしかったですよ」とほほえむ出井さんの表情に、スタッフへの愛情がにじみます。

（取材年月:2011年11月）

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