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展示会ブースができるまで〜集客に繋がるブランディングデザイン〜

2022年4月27日 公開 / 2022年5月2日更新

テーマ:展示会施工実績

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: マーケティング戦略POPデザインチラシ作成 デザイン

クリスタル企画、代表の岩谷です。
本日は展示会の裏側!ブースができるまでの過程をご紹介したいと思います。

展示会では普段、出展者様の搬入時間までにはブースの基礎は出来上がっている状態です。そのため、出展者様でもブース完成までの過程を実際にご覧になったことはあまり無いのではないでしょうか?

展示会ブース完成までの道のり

2021年2月に東京ビッグサイトで行われた「第91回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2021」にて、山梨県伝統工芸品産業協会様の12小間ブースの施工をいたしました。
今回はこちらのブース施工の様子を例に上げてご紹介していきます。

打ち合わせと図面・イメージパース制作

まず始めはブースの小間数や場所といった基本事項を始め、デザイン・レンタル什器のご要望などのヒアリング。その後、図面・イメージパースを制作してご提案します。


俯瞰で見た平面図・横から見た立面図ではブース基礎工事の内容はもちろん、レンタル什器や備品も入れ込み細かい寸法を出しています。イメージパースは実際のブースのイメージを掴んで頂けるよう、看板・装飾等のデータを反映し、光源や質感にもこだわっています。
打ち合わせでは、カーペットの色、照明・コンセント数、看板の位置など細かいところまで決定していきます。

看板・装飾・展示POPデータの製作

ブースには必須の看板やカッティングシート文字、ブランドを印象づける壁面装飾・パネル・POP等のデータも合わせて制作していきます。実際の仕様や寸法、貼り込み位置の指定も細かく行います。弊社にデータ制作をおまかせいただくことはもちろん、お客様より素材写真や完成データをお送りいただくことも可能です。


図面決定後〜各種申請発注や設営に向けた備品の積み込み〜

実は、図面が決定しても、弊社での作業はまだまだこれからなんです!

事務局への電気など各種申請代行レンタル什器・備品・ディスプレイ用品の発注および業者さんへのブース製作・出力データ発注など……細かいけれどとても大事な業務です。
ブース内の配置や什器の変更があった際は、その都度図面・イメージパース・各申請発注をすべて修正します。

開催が近づくと、搬入が必要な備品・お客様保管の看板を出展者様の元へ引き取りに伺います。さらに、弊社倉庫保管の看板や備品等をチェックし、トラックに載せるために梱包、カゴ車に仕分けていきます。重いものや大きいものも多いため100件以上施工する展示会では特にかなりの重労働となりますが、弊社スタッフ一同、総力を上げて頑張っています。

全てトラックに載せると、ひと足先にトラックは会場へ出発。ホッとするのもつかの間、開催前にかならず全ての図面を全員でチェックし、設営時の注意点やポイントを共有します。長いときは数時間に及ぶときも!しかし、最終チェックを怠らないことこそが展示会の成功につながると考えています。

現場到着、設営開始!

設営作業は朝から始まるため、会場が東京や横浜でも夜中に甲府の事務所を出発しています。会場に着いたら朝の清々しい空気の中、設営開始です!

設営は、ブースの区切りのみ行われた何もない状態からのスタート。まずはカーペット業者さんが入り、色とりどりのカーペットが敷かれていきます。

弊社ではトラックからの荷降ろしを終えた後、「ブース場所・ブースサイズは会場図通りか」「カーペットの色は発注通りか」と図面を片手に会場内を回りはじめます。時間が経つにつれ会場内にも人が増えてきます。

ブース基礎の建て込み

その後は基礎の建て込みが始まります。
今回採用している、規格のある金属のシステム部材とパネルを使って組む「システムブース」はどんな展示会でも見かけることが多いです。



看板や壁面イメージは、ブランドの商品や雰囲気を来場者様に伝えるためにとても大事なもの。
弊社ではイメージを貼り付ける場合は通路からの見え方や大きさ・高さなども一番効果的になるよう考えています。

意外と展示会会場は通路も狭く、人の多い時間帯は会場図を広げてゆっくり目的地を探すのは難しいことも。そんなとき、外観から見て分かる・伝わるブースデザインの力が重要です一つの工夫で、立ち止まってくれる来場者様もいらっしゃいます。そのため、弊社はどんな展示会においてもブランディングを重視したご提案を行っています。

印象づくりに大切な電気工事

展示会ではそれぞれのブースへ分電盤が設置され、電気が引き込まれています。そこからコンセントや照明の設置といった電気工事が可能となるのです。

照明の設置後、私達施工業者も、照明が什器に光が当たる位置に来ているか・コンセントが予定通り設置されているかなどを確認します。ブースが建つと思っているよりも影が落ちて暗く感じられるため、照明の数や場所を効果的に配置することが大事です。想像以上に展示会において「光」の効果は大きいのです。

什器のレイアウト

手配しているレンタル什器・備品が搬入された後は、図面通りのレイアウトに整えます。照明を点け、実際に什器に光がしっかり当たるかどうかも確認します。

弊社ではブースの設計デザインから看板・POPの制作はもちろんですが、什器・備品、さらにはディスプレイ用品のレンタルまでトータルでおまかせいただけることが強みです。30年以上の経験から、様々な展示会レンタル用品メーカー様とお付き合いがあり、ご提案できる什器やディスプレイ用品の幅も広いです。

今回使用したこちらの什器も、組子の行灯のようなデザインが素敵です。ブース全体の和風イメージと調和しており、商品がよりいっそう映えます。ブースの雰囲気や展示品などトータル的に考え、什器もブースのブランディングの構成の一つとして重要視しています。

出展者様の搬入〜開場準備

図面通り仕上がった後は、出展者様が搬入にいらっしゃるまでブース内の清掃、改めてブース全体の最終確認を行います。会場も完成したブースがちらほら……。いよいよ開催が近いことを感じさせられます。

設営最終日の午後、出展者様が続々と到着されます!
開催に向けて商品のディスプレイ用品を並べ、段取りを確認するなど、どこも皆さん忙しく準備されている様子。ここでも弊社では出展者様のご要望に応えながら、レンタル用品の追加やお持ち込みのタペストリー設置等、各ブースにて最終調整を行います。

完成!ブランディングを大事にした、来場者の目を引くデザイン

今回のブース基礎はシステムでの建て込み、そして高さ5mと存在感があり、黒を基調としています。シンプルになりやすいシステム基礎ですが、黒地のパネルに桜の装飾を入れ、什器も和風イメージでご提案山梨の伝統を意識したデザインに仕上がりました。



無事開催となったあとも毎朝の開場前はもちろん、開催中も会場内を見回っており、何かあればすぐにサポートできる体制を整えています。
照明の急な電球切れや、お客様の流れを見てのレイアウト変更の判断もあります。その時その時の状況に合わせたご提案や、潜在的な問題の解決につながるため、出展者様との会話を大事にしております。

30年以上の実績!ブース施工のご依頼承ります

弊社クリスタル企画では宝飾展以外にも、こちらのギフト・ショーのように全国各地・様々な業種の展示会での施工ご依頼を承っております!30年以上、いままで数々の現場でブースを施工してまいりました。常にお客様に寄り添い、信頼していただけるようブランディングを大事にしたブースデザイン・施工に努めています

ご提案・お見積り、施工についてのご相談は無料です。弊社は山梨にございますが、お電話やメール等で丁寧にやりとりいたしますので、遠隔でご依頼いただいている方も多くおります。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いたプロ

岩谷鷹義

展示会ブース、店舗内装デザイン等の企画・設営・管理のプロ

岩谷鷹義(有限会社クリスタル企画)

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