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佐藤博子

マナーと話術で魅力を磨くコミュニケーション術のプロ

佐藤博子(さとうひろこ)

ムーンアンドスター パートナーズ

コラム

和の心得

2013年7月20日 / 2015年2月3日更新

私が山形七日町カルチャースクールで担当している「ビューティーマナー講座」(次回から、「大人のマナー」に変わる予定です。)では、姿勢や振舞い、テーブルマナー(レストラン実践を含む)、話し方など、さまざまな内容をお伝えしています。何度もリピートして受講してくださっている方が多いので、今期のレッスンには「和の作法」を加えました。
テーブルとイス席のいつもの教室では和の作法の実践ができないので、以前、取材でお会いした茶道の先生にお願いし、先生のご自宅に伺って基本をしっかり教えて頂くことにしました。今回は私も受講生の一人です。



今や、日常の生活の中で、正式な和の空間に触れる機会はほとんどありません。普段、畳に座るということもあまりないせいか、受講生の皆さんは玄関前からガチガチ、靴を脱ぐ時さえ緊張しています。
それでも、先生のお人柄とお気遣いで次第に皆の緊張がほぐれ、和やかな雰囲気の中、あっという間に時間が過ぎて行きました。その間、目から鱗の連続。しかも、流派によってもこんなに違いがあるのかと、それも驚きでした。
私がマナースクールで教わったのは小笠原流、そして、先生は茶道表千家。
ふすまの開け方一つとっても違っています。和食器の蓋の置き方まで違っていました。

先生によれば、
「同じ茶道でも、表千家と裏千家ではずいぶん違いますからね。いろいろな流派の方が一堂に会する場では、皆それぞれ違うように振舞っていて、面白いですよ。」
さらに、先生はこうおっしゃいました。
「でもね、それでいいんですよ。皆、違っていてもいいんです。他の人とやり方が違うからって緊張してガチガチになってしまったら楽しくないでしょう?一番大事なのは、“その場を愉しむこと”ですからね。」

そう、大事なのは“その場を愉しむこと”なのです。
“その場をより愉しむ”ための作法であり、マナーなのに、作法やマナーのためにガチガチになってしまって愉しめなくなってしまっては、本末転倒になってしまいます。

大事なのは“その場を愉しむこと”。

そのために経験を積むのです。
何度も繰り返すことでしなやかに振舞えるようになり、その場をより愉しめるようになるのです。
和の作法も、私がお伝えしているマナーも同じなんですね。


床の間には先生から私達へのメッセージであろう美しい文字が書かれた掛け軸と楚々とした季節のお花、簀戸で仕切られた夏の装いの和室での時間は、ゆったりながらあまりにも早く過ぎて行きました。

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