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佐藤博子

マナーと話術で魅力を磨くコミュニケーション術のプロ

佐藤博子(さとうひろこ)

ムーンアンドスター パートナーズ

コラム

伝わるように伝える勇気

2013年4月30日 / 2013年5月1日更新

これまでたくさんの結婚披露宴の司会をさせて頂きました。披露宴の中でお二人のプロフィールをご紹介させて頂くのも司会者の役目なので、打ち合わせの時には出会いについても詳しく教えて頂きます。
どのカップルにもエピソードがあり、微笑ましく感じることが多いのですが、最も印象に残っているのが、数年前に結婚されたAさんとBさんカップルです。“出会い”がとても素敵だったのです。

Aさんは東京の方でした。東京の会社にお勤めでしたが、出張で初めて山形にいらっしゃいました。
初めての山形出張の前日、Aさんはメガネを壊してしまいました。
でも、修理する時間もなく山形にいらっしゃいました。とりあえず、山形で新しいメガネを買おうと思ったそうです。こちらで教えてもらった眼鏡屋さんに入りました。
店内の商品を見ているときに何人かの店員さんから声を掛けられましたが、最後に丁寧に応対してくれたのがBさんでした。そして、AさんはBさんからメガネを購入しました・・・

と、ここまでは、よくある話です。

が、
AさんとBさんの話には続きがあります。

店を出ようとした時に、Aさんは、ポケットにたった一枚だけ入っていた、茶色に汚れた自分の名刺をBさんに差し出したのです。

ビジネスマナー的に言えば、汚れた名刺を相手に渡すのはタブーです。

でも、

Aさんの気持ちが、ことばや態度、表情などからBさんに伝わったのでしょう。
Bさんは茶色に汚れたその名刺を受取りました。
そして、数日後に、その名刺に記載されていたAさんの連絡先に電話をしたのです。
それをきっかけに、お二人の交際がスタート。山形―東京間の遠距離恋愛を経て、ご結婚されました。
たしか、ウェディングケーキの上にはメガネが2つ飾られていたように記憶しています。

もし、Aさんが汚れた名刺を渡さなかったら・・・
もし、Bさんが電話をしなかったら・・・

「日常」を「運命の出会い」に変えたお二人の勇気と素敵なエピソードは、今も、私の記憶にふんわりと留まっています。

この記事を書いたプロ

佐藤博子

佐藤博子(さとうひろこ)

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