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小山恒二

ハイセンスな映像と広告媒体を駆使した宣伝プロデュースのプロ

小山恒二(こやまこうじ)

HanaCinema株式会社

コラム

2016.07.10参院選での際立った広告宣伝とPRの方法

マーケティング

2016年7月27日 / 2018年8月7日更新

この夏は、オリンピックよりも選挙が目につきますね。
参院選に引き続き都知事選。そして、米国大統領選とTVをつければ選挙選挙です。英国のEU脱退の国民投票もありましたしね。

私はこの日本、そして日本の歴史が好きなので
周囲の同年代よりも政治には興味が強い方だと思います。
ただ、地方局の仕事もすることがあるので
特定の支持政党は持っていません。浮遊票側の人間です。

今回の参院選でも、山形県の皆様に選挙結果を
お知らせするお手伝いをさせていただきました。

山形県で最後まで開票結果が出なかった地域も担当させていただいたので
深夜遅くまで仕事となりましたが、この国に重要でとても大切な仕事をさせていただいたと思っています。ありがとうございます。

それはさておき、今回のコラムは、私の得意とする広告宣伝の視点から
先日の参院選で際立っていると思えたPR方法を3つほど語ってみたいと思います。

※私見として、選挙で際立っていたと思えるPRについて書いています。立候補者や政党がどうのこうのという政治私見ではございませんし、どちらかに偏った意見ではございません。あくまでも、広告宣伝の方法についての私見です。そして、この記事は皆様のビジネスに置き換えてお読みいただければと思っております。これらをご了承の上、偏らずにお読みいただければ幸いです。


際立ったPR方法
1つ目は、YouTube動画です。

仕事柄、注目のYouTube動画はチェックしておりますが、選挙動画がきわめて多かった気がします。
特に、東京選挙区では選挙期間で何十万回も再生されるような動画もありました。候補者が有権者に語りかけるツールとしては、TV同様に力をいれて使われていたと思います。私が試聴していた際には、YouTubeの広告枠に与党側の広告も出ておりまし、野党側はリアルタイムで動画配信している候補者もおりました。

もちろん、インターネットによる配信ですので、当該選挙区の方だけが試聴している訳ではございませんが、これだけ動画が使われた背景には、パソコンやスマートフォンの向こう側に有権者(興味を持っている人=ビジネスでいうところの見込客)がいる裏付けでもあると言えます。

その層をちゃんと取込めるかしのぎを削っていたのだと思います。私は、これは選挙や政治に限らず、ビジネスでも言えることだと思います。時代の流れのそって見込客に働きかける。興味をもっている方を自己の都合で切り捨てずに歩み寄る。どうリーチして実際にアクションしていただけるよう伝えていくのか。これは選挙に限らず、自己実現していくためにはとても必要なことです。


2つ目、SNSです。

こちらも仕事柄利用したり、個人的に楽しんだりしているツールですが、参院選中は、選挙に関する投稿が非常に多かったと思います。各政党や候補者は、SNSを専門に使って発信するスタッフもいた様です。中には、競合を含めてそれらのインターネットの動きに迅速に対応する政党ボランティア集団もあったようです。TwitterもFacebookも、有権者の応援や意見を含めて非常に過熱していたように私には思えました。

日本でのTwitterのMAU(月間アクティブユーザー)は、3500万人、FacebookのMAU(月間アクティブユーザー)は2500万人と言われています。
Webマーケティング専門のメディアサイトferret調べ

これは、超巨大な媒体あるいはマーケットと言えます。この規模になると、ここに有権者がいないとはもはや言えませんね。働きかけない訳にはいきません。そして、SNSを使う大きな利点としては、直接接点が持てることであったと思います。見るだけでなくコミュニケーションができることは、有権者にとっても大きなメリットです。これもまた、選挙に限ることではなくビジネスにおいてもそうだと思います。見込客は、直接コミュニケーションとることで、納得するのだと思います。

そして、SNSは他のPRツールと異なり、利用者の公開意見や応援メッセージによって、新たな価値が生まれ、有権者同士の共感や一体感が芽生えはじめるようにも思えました。動画をリアルタイムで配信できる機能を使った演説会では、まさに、リアルの演説会さながらでした。それ以上だったかもしれません。


3つ目は、新聞広告です。

これはPRの常套手段だと思いますが、我が国の投票率を調べてみると、超有効的なPRだと思います。年齢層が高くなればなるほど、投票率は上がります。新聞もまた、年齢層が上がれば上がるほど読者が多い媒体です。

選挙活動においては、投票見込みの高い有権者に対して、リーチしやすく、内容によっては高い転換率になるのではと思います。また、この時期に合わせて出版会社が政治本の広告を打っていましたので、そういった広告とあわせて有権者に対して露出度を高めることもできます。今回の参院選での新聞広告については、私が見る限りでは与党の圧勝であったように思えます。選挙当日にも広告する手を弱めることはありませんでした。


さて、参院選の広告宣伝について、際立っていたものを私なりに語りましたが、やはり最終的には「より多くの人と人の実際のふれあい」「より多くの人と人との実質なコミュニケーション」をどれだけ大切にできていたのかが、成果につながる本質だったのではないかと思います。


どれだけ多くの方と実際にあって“ふれあい”を持ったか。


広告宣伝は、それを少しでも多く作り出すための道具であって、
それを、少しでも多くの人に伝えるための道具であって、
本質は「人と人とのふれあい」「支えあい」に温もりがあって血が通っていたのかだと思います。どれだけその人から温かみを感じられるのかを有権者は見ていたのではないでしょうか。


総合的にどっちが勝ったか負けたかよりも
そこに住む人々とちゃんと“向き合い”、ちゃんと“ふれあい”、
ちゃんと“血を通わせている”のはどの政党だったのか。
与野党ともに、各地域との関わり方が見えたのがこの選挙だったのだと思います。


これは、選挙に限らず、ビジネスでも同じことだと私は思えてなりません。


話題を少し変えますが、先日、私の事業所の社員がお客様に暑中見舞いのハガキを出しました。
全く売り込みでも何でもなく、またお会いしたい思いと感謝を込めて。
すると、そのお客様が届いた暑中見舞いを持って来店してくれました。

店員と顧客である前に、個人と個人とのお付き合い。

大切にしたいですね。

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