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コラム

ポケット六法の行方について

2021年10月1日

コラムカテゴリ:法律関連

 私たち法律関連業務に携わる者や法律を学ぶ方にとって六法書はごく身近な存在です、その中でもハンディで手頃なものとして「ポケット六法」というベストセラーがあり、毎年刊行されていますが今年の発刊はいささか関係者やSNSでの話題を呼んでいるようです。
 それというのも、今年度版が2000頁を超える大部の一冊となり、ツイッターに版元の担当者から「今年もポケットに入ります」というツイートがあったもののその写真ではちょっと角がポケットに収まっているだけといった感じであることによります。SNSでは「これでは入ってないだろう」といったツッコミが多発しているようです。そもそも同書は法実務家や学生が手軽に扱えてかつそれ一冊である程度の法文参照ができるようにということで同じ版元の「小六法」との差別化を図って発行されたもので、法律の複雑化、数の増加に伴いこれ一冊で間に合うために入れるべき法律が増加し現在のような状態になったようです。
 法律書に限らず、本格的な机上版では大部となって扱いづらいため、適宜抜粋して小判にしたポケット版といったものは検索する資料としての書籍では以前から多くあり、辞書はもちろん時刻表なども多く出版されていましたが電子版などに押されていささか紙の物は旗色が悪いようです。私も六法としては判例六法とウェブの法令検索サービスを併用しており、縦覧性やああいった条文はどの辺にあっただろうといったあいまい検索ではまだ書籍に分がありますが、番号さえ明確な場合の検索性の良さ、アップデートの便宜、情報量の豊富さ、PCでもスマホでも使える簡易さといった点では書籍版はかなわないような気がします。私は畑違いからこの分野に参入したので、法学部出身の方のように六法引き引き学生時代勉強したものだといった思い入れが少ないので言っているのかもしれませんが、法律書分野でもAIを始めとするデジタル技術の進歩、メディアの進歩によってデジタル版の占める割合というのは今後大きくなっていくものと思います。
 このように今までアナログでハンディ化等が図られていた分野にデジタル技術を適用することでビジネスチャンスが広がるケースはまだまだ多いと思います。皆様も良いアイデアがあったら事業化を図ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたプロ

古瀬一幸

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