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コラム

民法(相続法)改正について (その2) 遺産分割前の預貯金債権行使

2019年10月12日

テーマ:相続法改正について

コラムカテゴリ:法律関連

 今回の法改正で大きく変わった点としてこの遺産分割前の預貯金債権行使が挙げられると思います。改正前は原則として当事者全員の同意がなければ遺産分割前は預貯金債権を相続人の一人が単独で行使することは認められていませんでした。この場合被相続人の死亡後その葬儀費用などに充てるためにも預貯金を引き出すことができず実際上不都合があったため改正要望が大きく今回改正されることになりました。
 改正内容としては遺産分割前に裁判所の判断を経ることなく預貯金を相続人が単独で一部引出すことが認められるようになりました。但し引き出し金額には上限があり、相続開始時点の預貯金の3分の1に引出す相続人の法定相続分を乗じた額が限度となりますが、これが150万を超える場合の限度額は150万に減額されます。この上限額は金融機関ごとに判断されることとなっていますので、複数の金融機関に相続財産がある場合には金融機関ごとに上現額が設定されますが、同一金融機関に複数の口座をもっている場合は全ての口座の金額を合算した額が基準となることに注意する必要があります。
具体例で挙げると、相続人が被相続人の子2人でその内の一人が引き出すことを考え、相続財産が預貯金のみで、山形銀行本店営業部に900万、県庁支店に600万、きらやか銀行本店営業部に300万あったとした場合を考えましょう。この場合山形銀行からは(900万+600万)×1/3×1/2=250万となり150万を超えるので150万まで引き出せ、きらやか銀行からは300万×1/3×1/2=50万まで引き出すことができることになります。
今回はこの辺で。

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