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大場脩

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大場脩(おおばしゅう)

ファイナンシャルサポーター

コラム

老後「2,000万円」不足するとしたら今から何をやるか?

2019年6月19日 公開 / 2019年8月15日更新

テーマ:老後のこと。



最近はいわゆる「老後2,000万円問題」がメディアでも取り上げられ、世間を席巻しています。先週末は東京で「年金返せデモ」も起きたようです。

私のコラムでも少し言及させていただきました。

今回は「2,000万円を確保するには?」ということを少し深掘りしてみます。2000万円というのは、今回出てきた数字なので数字なので使いました。
しかし、これはあくまで平均値というか、単なる今回出てきた数字なのでみんながそれに当てはまるとは限りません。

2,000万円を確保するには?

預貯金のみ(リターン0%とします)で2,000万円へ向かう場合は、



30歳から65歳まで(35年)…毎月約47,000円

40歳から65歳まで(25年)…毎月約66,000円

50歳から65歳まで(15年)…毎月約111,000円

を積み立てる必要があります。
次に、もしリターン5%のモノを使って、2,000万円へ向かうとしたら、


30歳から65歳まで(35年)…毎月約17,000円

40歳から65歳まで(25年)…毎月約33,000円

50歳から65歳まで(15年)…毎月約74,000円

※あくまでリターン5%でいったらというシミュレーションです。必ずしもこうなるとは限りません。

必ずこうなるとは限りませんが、預貯金だけの時と違って毎月の金額が少なくなります。何かをはじめる場合は時期が早い、若ければ若い方(時間を長くかけることができる)が良いと言うことも言えます。預貯金はもちろん重要ですが、効率的にお金を貯める、増やすためには預貯金だけではお金を増やす力が弱いので毎月大きな金額が必要なるということは言えそうです。ですので、預貯金も含めお金を増やす力があるものを組み合わせていくことも考えていくことが大切です。

次に65歳までに2000万円を貯めるために毎月30,000円を積み立てすると考えてみます。そうするとどんな方法があるのかが見えてきます。


30歳から65歳まで(35年)毎月30,000円を積み立てて2000万円を貯める。
年率2.5%のリターンが出るような方法を考える。

40歳から65歳まで(25年)毎月30,000円を積み立てて2000万円を貯める。
年率5.7%のリターンが出るような方法を考える。

50歳から65歳まで(15年)毎月30,000円を積み立てて2000万円を貯める。
年率14.8%のリターンが出るような方法を考える。

※あくまでシミュレーションです。

年数が短くなると、より高いリターンが必要になります。より高いリターンを狙うためには、リスク(ブレ幅)が大きい手段を使う必要があります。一般的にリスクが大きいのは株式です。株式の中でも新興国の株式はリスクが大きい(ブレ幅も大きい)と言われていますし、実際にそのような数字が出ています。
高いリターンを狙うにはリスクが高いものに集中したり、もしくはその割合を高くしていくことが求められます。そうすればブレ幅(リスク)が大きくなり増える時はいいんですが、逆に振れた場合も大きく減る可能性があります。

例えば、新興国の株式に一点集中しておけば、新興国の経済が成長している時は大きなプラスになりますが、逆に新興国の経済が停滞や不安定な場合は逆に大きなマイナスを負うことになります。

いきなり高いリターンを狙いたくなりますが、そうではなくどの程度のブレ幅(リスク)を許容できて、そして自分にはどの程度のリターンが必要、求めていくのかを考えていくのが大切です。その上で、お金を貯める、増やす方法を考えてみます。

いずれにせよ、早いうち、そして若いうち(時間を長く使える)から、少し意識をしてみる、考えてみる、一歩踏み出してみると将来的には大きな差になってきますね。

お金を貯める、増やす方法は3つ。

お金を貯める、増やす方法は以下の3つです。

①預貯金
→基本的に元本保証。しかし、金利が低すぎてお金は増えない。いつでも引落可能なので、緊急時にも使えるので融通が利く。

②保険商品
→契約内容を守ればその通りになる。しかし、途中での変更や解約は不利な条件になる場合があるので融通は利かないと思っておいた方がいいです。預貯金よりはお金が増える可能性があるかな?といったところ。

③投資
→市場環境によって運用成果が変わる。増える可能性も減る可能性もある。使う制度によっては途中での解約や金額の調整が可能なので融通は利く。私なら個人型確定拠出年金(iDeCo)、つみたてNISA(または一般NISA)で投資信託といった方法ですかね。これについては別コラムで詳しく…。

これらを一つだけに偏らず、バランス良く活用していくことが大切です。預貯金だけに偏っていれば、経済の成長の恩恵を受ける事ができませんし、逆に投資だけに偏っていると、経済の成長の恩恵を受けることはできますが、逆に経済が停滞している時は大きな損失が出る可能性があります。保険商品に偏っていると、保険にだけお金をかけているので、何かあった時はいいですが、何もない時やお金を使いたい時にお金がない状態になります。

これらをどのようなバランスで活用するかは、その方によって異なります。家族構成、収入・支出、生き方、考え方、資産、目標金額…、一人一人異なります。

どこからお金を持ってくる?

その原資はどこか持ってくるかというと、それは毎月の収入と支出からです。収入が100あって支出が90あれば、10しか貯蓄に回せませんが、支出を70にすれば30回せますし、支出を50にすれば50を貯蓄に回せます。まずは何をするか(金融商品)の前に、どこからお金を回せるか(節約できるか)を考えてみましょう。

趣味や食費を削るのもいいですが、それは人生を豊かにする部分の支出です。私は、できるだけ削らない方が良いと考えています。趣味やおいしい食事を犠牲にするやり方は人生がつまらなくなるのでお勧めしません。

支出を減らす場合は以下の部分が効果も大きいし、精神的にもダメージなく支出を減らせます。

・ローンを見直す…例えば住宅ローンを見直せば毎月の支出が減る可能性もあります。

・ケータイ代を見直す…利用状況によりますが、格安スマホは効果絶大です。例えば大手キャリアで毎月10,000円のケータイ代金が格安スマホにして3,000円になれば毎月7,000円の節約です。1年間なら84,000円、10年間では単純計算で84万円の節約です。
また、自宅にWi-Fi環境を整備すれば、データ通信量も節約できます。(私も格安スマホを利用していますが、大手キャリアと質はほとんど変わらないと感じています)

・保険を見直す…保険を見直すのは精神的に負担もなく、節約効果も大きいです。付き合いで入っている保険やムダに多く入っている保険は早急に見直しましょう。(保険だけで毎月何万円支払っている場合は過大すぎると考えていいです。私は一家族でトータル毎月2万円以上の場合は多いと思うので、一度立ち止まってみた方がイイと考えています)

現状把握が一番大切。

現状を把握しないことには何も始まりません。いきなり金融機関に行く、何か契約するのではなく、例えば今回話題になっている老後資金に関しても、

①現在地(出発地)
→今どれくらいのお金があるのか、退職金はあるのか、ないのか、金額はどれくらいが想定されるのか。年金額がどのくらいの金額が想定されるのかを試算してみる。

②目的地
→将来的にどのくらいのお金が必要になりそうなのか、ざっくりでいいので想定してみる。平均値ではなく、自分の場合はどうなのか。

③手段
→現在地と目的地を把握した上で、どんな手段を活用するのか、どのような配分でやっていくのかを考えます。旅行に行く時も、最初に「どこに行くか」(目的地)、「どこから行くか」(出発地)を決めてから、「何で行くか」(交通手段)を決めます。いきなり交通手段からは決めませんよね。(例:クルマで行くと先に決めて、山形から出発して沖縄に行くのは明らかに非効率的だし、非現実的です)

の順番で考えていきましょう。今回は数字だけが一人歩きしている感じがします。それに流されるのではなく、「自分の場合はどうなのか」と自分に置き換えて考えてみることが大切です。

そのためにはやっぱり現状を把握しないと手段もゴールも見えてきません。まずは冷静になって、今回の問題は年金額の試算から始めてみましょう。

年金額の試算はこちらからできます。

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