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杉原賢磁

快適・安心な家づくりのプロ

杉原賢磁(すぎはらけんじ)

すぎはら建築工房

コラム

建築物としての「家」 by 素人M

素人Mのつぶやき

2017年10月28日 / 2017年10月29日更新

「ゆるがないデザインを学ぶ」というセミナーに参加してきました。

   ***
住まいには、備えるべき本質があるはずだ。
「ゆるがないデザイン」とは、
それを深くさぐり、本質をかたちにする作業だろう。

パッシブデザインを軸に、
堀部安嗣、米谷良章、野池政宏
3 氏と共に「ゆるがないデザイン」を探る。
   ***


ということで、新大阪まで出かけ、一番前の席で、拝聴して参りました。

・建築の捉え方には、"building"と"architecture"の2通りあること
・この二つは、必ずしも融合していないこと
・前者は、人の身体・生活・財産を守る役割があり、数値や性能を測りやすい、利己的
・後者は、人・文化・思想・風景・記憶・技術を継承する役割があり、数値や性能を測りにくい、利他的

そして、buildingがいかに利己的になりうるか、という一例として、紹介されたのは、なんと立山の写真!



美しいものがそこにあるのに、building(←この場合は立て看板や電柱)が、
その美しさを覆ってしまっていることがよくわかる例というわけです (○´―`)ゞ 

ごちゃごちゃした都会に住み慣れた私が福野に来て12年、
たまに富山市のほうを車で走るとき目に入ってくるこうした風景に、
心のどこかで感じていた違和感に、
はっきりと言葉が与えられ、
思いがけない場所で思いがけないことを学ぶ機会になりました。

道路との境ギリギリいっぱいに建てられた塀や
渓流のほとりギリギリまで林立した温泉旅館群
など、
buildingの<利己性>が浮き彫りになった写真を見、

そして

「architectとは、神に代わって風景をつくることを許された唯一の人である」
という、古代ギリシャの言葉を初めて聞き、

「住宅の設計には、こんな責任も伴うんだよ」と、教えられた午後でした。

温熱環境とか、性能値とか省エネとか、
数字で出るのでとてもわかりやすく、
俄然、設計にも関心を持ち始めた素人Mでしたが(←建築は素人ですが、もともと理系頭)

数字で出るものだけが大事なんじゃないよ・・・
「そこにあるものを活かす」
これが広義のパッシブ設計の要なんだ・・・

心にしみこませて、帰ってきたのでした。

以上、素人Mのつぶやきでした。

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