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砂田嘉寿子

お墓を守るプロ

砂田嘉寿子(すなだかずこ)

株式会社スナダ石材

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コラム

売り手の「思い込み」と書い手の「思い入れ」 

お客様とのお話から

2017年12月3日



横須賀市の石材店さんの記事で、ふと思ったことをつらつらと書いてみます。

お墓の引越しをしたいお客さまからのご相談についての内容です。お墓本体はご自分が建てたものなので、壊しちゃってもいいけど、親が作った外柵は一部分でも残せないかというご相談。

そういえば、お墓のリフォームのご相談をいただくときも、よく似たニュアンスのことをおっしゃる方が少なくありません。

「このお墓は、母が苦労して建てたと聞いているので、お墓の部分だけはそのまま子供たちに残したい」

「祖父が建てたお墓だから、ここは壊してほしくない」

「父の名前が彫ってあるお墓は残したい」

「自分」が建てたというこだわりでなく、「家族が想いを込めて建てた」思い出の方を、より大切にしたいという気持ちが垣間見えます。

でも、当然ですが、そんな方ばかりいるわけではありません。
家族が建てたお墓だろうが、先祖の建てたお墓だろうが、思い入れがない方もいます。
良い・悪いではなく、その違いはどこから生まれてくるのか、なぜお客さまによって違いがあるのか。

この疑問は、私たちが売り手側の視点でいるからこそ、生まれてくるのかもしれません。

たとえば、先祖が建てたお墓を壊す「墓じまい」を考えてみましょう。
先祖と現在の墓守の方との関係性は、その距離が離れれば離れるほど、関係性が遠くなります。

しかし、親が建てた墓や、外柵、おじいちゃんが建てたお墓となると、その方の顔を思い浮かべることができます。
その方とお墓について話した内容、そして声まで思い出せるでしょうね。
また、その方への愛情や思い出が深ければ深いほど、そこにまつわるモノであるお墓は大切な存在になってくるはずです。
逆に親子や家族でも、そこまで強い関係性でなければ、思い入れも当然少なくなります。

これは「良い」とか「悪い」ではなく、私たち売り手が無意識に、「家族とはこういうものだ」と思い込んでいたり、その延長線上で「お墓とはこういうものだ」と定義してしまっている節があるということです。

たとえば「思い出」も、ある人にとっては「大切」かもしれませんが、ある人にとっては「捨てたい」ものであるかもしれない。

うちなんかは小さなお店なので、一人ひとりのお客さまがそれぞれ違って、ぜんぜん良いわけです。それぞれの方の話を聞き、対応できる余裕がありますから。

小さな物語に耳をかたむける。
この仕事の醍醐味は、私はここにこそあると思っています。

♢60年以上前にお父さまが建てたお墓のリフォーム施工例

♢お母さまが建てた墓を残し、納骨堂を新しくリフォーム富山市婦中のリフォーム墓石施工例

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