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砂田嘉寿子

お墓を守るプロ

砂田嘉寿子(すなだかずこ)

株式会社スナダ石材

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コラム

やってはいけない「NGなお墓参り」など存在しません!

お墓参りの効能

2017年11月6日 / 2017年11月11日更新

墓参り 墓そうじ

最近「ハウツー系」のタイトル記事がよく目につくようになりました。おそらく、こういった内容はPV数を多く取れるんだと思います。
あまり詳しくないことについては誰しも、「もしかして間違ったことしてたらヤバい…」という不安が潜在意識にあるため、そこをうまくツンツンすることで、その記事が広く読まれるのでしょう。

だけど、この記事【霊がついてくる…!?】やってはいけない「NGお墓参り」4選はあまりに低レベル…。ひどすぎて話題にもならないと思っていましたが、これをどこかで読んで愚直に信じてしまう人を増やしてはいけないと思い、ここでわたくしめが反論させていただきます。

「そもそもやってはいけないNGな墓参りなどない!」

現場からは以上です。

さすがにこの反論はあっさりしすぎていますかね?
では、もうちょっと具体的に反論していきます。

お墓参りの服装にTPOも何もない!

以下、先述の記事からの引用です。
「お墓参りにはきちんとした服装で行く、これは基本中の基本マナーです。
キツイ香水の匂いをプンプンさせて、派手な衣装に身を包んでお参りするのは、ご先祖様に対してとっても失礼で恥ずかしい行為。
お墓で安らかに眠っている、他の家のご先祖様に笑われてしまうでしょう。黒系の服でなくてもいいですが、抑え気味の色の服に身を包み、香りの強いものは避けましょう。」

「服装」についてそもそも定義が存在するのかどうかわかりませんが、数年間はアパレル店員だった経験があり、40年以上生きてきた私が思うのは、装うというのは、その限られた場に集う「人」との関係性を考慮し、そこで最大限に自分を表現しようとする行為なのではないかということです。

お墓参りの服装で香水を控えたり、きちんとしたアイテムを纏うのは、そこに来るであろう他の墓参者への気づかいの現れであるならわかりますし、そうするべきでしょう。
しかしその服装が「ご先祖さまに恥ずかしくないように」「他の家のご先祖に笑われてしまう」ことがないように、との配慮であれば行き過ぎです。記事内ではマジメに語られていますが、墓に眠る先祖に恥ずかしくないように服装に気を使う奇特な人はほとんどいません。
周りの人に不愉快な思いをさせなければ、墓参りにはTシャツに短パン、ビーサンでも問題ないのです。

参り方の順序よりも、お参りにくる気持ちを大事に!

以下引用。
「お墓参りをする際に、すぐにお線香をあげて、そのまま帰るのはNG。
まずはお墓の掃除からスタートしましょう。そして、お花やお供え物を差し上げた上で、ようやくお線香をあげられるのです。」

お墓参りに順序などあったとは初めて聞きました。
焼き肉屋さんで、肉の焼き順をどうするかなら興味がありますが、墓参りの順序って誰が興味あるんでしょう?

お線香をあげる前に墓そうじというのも、それはベストかもしれませんが、そうしなければいけないというわけではありません。
私もたまにやりますが、手ぶらでふらっと墓参りに行くこともあります。
ただ手を合わせるだけで、とくに何もしない。お墓の前で、何となく心で会話をする。ただそれだけ。
お墓参りは、流派によってお作法が違う茶道ではありませんから、もっと気軽にやれば良いんです。

夕方になると墓地に悪霊がついてきたら、石屋はもう死んでいます

以下引用。
「お墓参りは日中の明るい時間帯に済ませましょう。
また、墓場には様々な霊が集まっているというのも事実。暗くなってから行くと、良くない霊がついてくるとも言われています。」

もう面倒くさくなってきたので、見出しで判断してください。
一応、夕方まで墓地で仕事して、その後悪霊にうなされたという事例はこれまでいっさいございませんから、ご安心を。

他人のお墓に手を合わせたら霊にとりつかれるのなら、私はもう死んでいます

以下引用。
「手を合わせるくらい良いことのように思われますが、実はNG。
他人のご先祖様が、あなたのことを身内だと誤解してついてくる恐れもあるのです。
あなたの家にとっても、他人の家にとっても好ましくないことなので、控えるようにしましょう。」

何なんでしょうか、これ。ご先祖さまに敬意を払っているようで、悪霊呼ばわりしている感が満載。なんか気分が悪くなってきました。
ちなみに、私はお客さまのお墓には基本的に手を合わせますから、もしこの行為がNGなら、もう死んでますよね、私?

反論してみて思ったこと

あまりにバカバカしいことにマジメに答えると疲れます。
今回ご紹介した記事はひどすぎましたが、お墓やお墓参りについてのこのような記事は少なからず散見されます。
と言いつつ、私も「プロがお墓参りで絶対にやらない3つのこととは?」 や、「お線香の使い方、間違っていませんか?お盆のお墓参りで気づいたこと」を書いていましたが、これらの記事は私たちには当たり前のことでも、一般的にそれほど認知されていないことを書いたまでです。
WEB記事のハウツー系には良いものもあるけれど、意味不明なものも混在しているのでしょうか。残念です。

このような「べき論」が散見される背景には、私たちの社会があまりにも「正しさ」を追い求めようとしすぎているきらいがあるのではないかと思うのです。
極端な例かもしれませんが、芸能人の「不倫関係」が大騒ぎになったり、それを「悪」だと追求する声が大きくなるのもWEBの世界の特徴です。

「お墓」や「お墓参り」については情報が少なかったり、地域差が大きいこともあり、「正しさ」を共有をしたいという意識があるのかもしれません。
でも「供養」に「正しさ」を求めることは、私は何か違うと思います。
「正しさ」は「善」となり、善が生まれることで「悪」が生まれ、対立してしまう。今、供養業界で起こっていることは、これなのではないかと思います。

誰しも間違いはおかしたくないものです。その気持ちにつけこんだ情報発信があふれるのがWEBの世界かもしれませんが、そこでこうして発信している以上、私も勘違いしないようにしなければとつねづね思っています。


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