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砂田嘉寿子

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砂田嘉寿子(すなだかずこ)

株式会社スナダ石材

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コラム

現代人は本当に宗教(信仰)心をなくしたのか?

お墓は「生き方」

2014年4月11日 / 2016年10月3日更新

こんにちは☆
富山の墓石専門店㈱スナダ石材 墓石アドバイザー 砂田嘉寿子です。

現代人は宗教心が薄いと言いますよね。
かくいう我々もお墓離れという現象に対して「今は信仰心が薄いので…」と言うことがあります^^;

でもこれって本当なんでしょうか。
仏教がひろまった頃の時代背景というのは、現代に生きる人間のように長寿が保証されておらず、戦の絶えない時代が続いていたので、死が隣り合わせにあり避けようのないものでした。
死が避けられないのなら、せめて浄土に生まれ変わりたいと望む背景が、信仰心や宗教心に繋がっていたということがあるので、実際は現代人が信仰心が薄いというわけではなさそうです。
(新興宗教の数も増加していると言いますしね)

ただ今と昔で確実に違うのは、長寿ではあるけれども出生率が低下し、人口はピラミッド型になっていくというものです。
そしてそれは「家」や「墓」を継承していく上での大きな壁となっています。
残念ながらこの問題は、宗教や信仰では救いも解決もしようがありません。

日本人の葬送をさかのぼっていくと、宗教の広まりとともに祖先祭祀という側面が強くなり、それは家制度が一応なくなったとされる現代にも通じています。
そして多くの人は、出来ることなら墓をずっと家族に守ってもらいたいという本音を持っています。

射水市の市営墓地には大きな納骨堂があり、無縁墓になっていくと最終的にはそこに合葬されます。
ご長男を亡くされたまだお若い施主様は、「私達が亡くなった後、このお墓はどうなるのか」とお聞きになりました。
市営墓地ということで最終的に無縁墓になると合葬されますよ、という答えは必ずしもその施主様の安心材料にはなりませんでした。
出来ることなら想いがつまったこのお墓が、例え守ってくれる家族がいなくなっても、この地に残しておいて欲しいというのが施主様の望みであったからです…。

たしか仏教では「執着」から解放されるべきであると説きます。
それが苦しみを生むからです。
そうであればお墓は執着の対象になってしまいますので、お墓は建てるべきでないのかもしれません。
しかし宗教が今よりも人々の心に根付いていた時代に、仏教の浄土思想とお墓の存在が重なりながら、お墓を建てる行為は貴族から武士へ、そして民衆へと浸透していって現代につながっています。

浄土思想のような宗教心が薄らいでいっても、象徴としてのお墓の意義というのは小さくありません。
お墓のデザインに込められた宇宙観であったり、また石という自然の産物と人間の作為との調和といった宗教的な思想が、信仰心がなくなったかのような現代にも心のどこかで響きあうものだからです。

現代の葬送にも今後様々な課題が出てくるようになりますが、だからこそどうして人々がお墓を建てるようになったかという歴史的な視点からも考えていこうと思います。

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