上野伸彦プロのご紹介
「丸暗記」から「分かる」への転換(2/3)
1つずつ解決法を編み出していく、それが上野式メソッド
上野さんが生徒の弱点を克服するのに取り組む4つの柱があります。①日本語にはない英語の仕組み・考え方②英文のとらえ方や表現法③英語の音(正しい発音法やリスニングの技)④相手に伝えるための豊かな表現力―。「これらの要素をバランスよく組み合わせることで、“本物の英語”を習得することができます。英語を英語のままとらえ、使えるようになっていきます」と上野さんは話します。片っ端から問題集を解いたり、訳もわからず暗記しても無意味なのです。そのためにオリジナルも含めた幅広い教材を準備しています。
上野さんが英語のプロになろうと日夜寸暇も惜しんで勉強に励んでいたころ、英検やTOEICを受験するために問題集を数多くこなし、暗記中心の方法を試みた経験があります。「それが最も良い方法だと信じて疑わなかったからですが、どこかで限界に達します。覚えていないものには手が出せないし、どうしてその答えになるのか分からないものは何度やっても間違いを繰り返してしまうからです」
授業では、欧米の文化や宗教などの背景にも踏み込んで説明することがあります。「『何でこうなる?』という問いに、納得のいく理由を見つけ、1つずつ解決法を編み出していくのがプロの仕事。単語を変えるだけでは英語にはなりません」。こうした実践、積み重ねによって上野式メソッドを作り上げてきたと言います。
ひと口に英語と言っても、英会話や英語のプレゼンから各種の受験まで間口が広いのですが、それぞれに対応した個々のメソッドを確立しています。
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