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岩崎正克プロのご紹介
伝統文化をつなぐ(2/3)
表具という仕事を知ってもらうために
岩崎さんは、表具師である父親の背中を見て育つうち、表具という仕事は世の中に役立つ仕事と思うようになりました。中学校2年生の時、父親に跡継ぎになることを宣言したのが、表具師の道に進むことになったきっかけです。高校卒業後、京都の名工の表具店で7年間の修業を経て、平成14年には大樋長左衛門の出入り表具師、同20年には株式会社大和の出入り表具師となりました。百貨店に出入りできるということは、表具師として一流と認められた証といわれています。香林坊大和では、平成23年3月から年に1〜2回のペースで「表具という仕事展」を開催。1日に訪れるお客さんの数は約300人と大好評であることから、平成26年の開催も決定しています。
「表具という仕事を知ってもらうために展覧会を開いているのですが、表具師のことを「おもてぐし」と呼ぶお客さんがいらして知名度の低さを実感しました。富山は持ち家率の高さから、人口比率でいうと全国一表具師の多い県なのですが、今はほとんど跡取りがいません。しかし、私は世の中に必要な仕事だと思っているので、こうして残っています。県内には若い表具師が何人かいるので、みんなで結束してこの業界を守っていきたいと思っています」
岩崎さんがこれまでに手がけた仕事の中で一番喜びを感じた仕事は、修復に伴い歴史的発見に繋がった金沢市「専光寺」所蔵の掛け軸です。岩崎さんは、掛け軸を預かってからの3ヶ月間、博物館や資料館・図書館などを訪ね歩きました。多くの方々からの協力を得て、その作品が幕末維新期の掛け軸で加賀藩前田家の藩主など12人の寄せ書きであると解明。お客様の期待に応えることができました。
「歴史と文化のそばに立ち会えるのが、この仕事の魅力。表具師は、いわゆる鑑定はできませんが、橋渡し的なことであれば精一杯務め、そのような役割も果たしていけたらと思っています」
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