爪を通して、よりよい親子関係をサポート（1/3）

プロのネイリストをマンツーマンで育成

　日常生活の中で、自然と目に入ってくる指先。爪をもっときれいにしたいと願う30代半ばから50代の女性を中心に、男性のケアまで幅広く手がけているのが、ネイルサロン「gracenail」の代表を務めるネイリストの福田智子さん。彼女が今の道に進んだのは、そり爪を改善するためにネイルサロンに通い始めたことがきっかけです。

　「施術によってコンプレックスを解消できましたが、爪が反っているのでネイルの持ちが悪く、頻繁に通わなければいけません。次第に「自分でネイルの技術を習得したら、自分で直せる」と思うようになっていきました。また、友達にネイルをした時に喜んでもらえることも嬉しくて。これを仕事にできたらいいなと思うようになったんです」

　当時、アパレルの店員をしていた福田さんは、週1回の休みを県内のネイルスクールにあて、最短で技術を習得。ネイルサロンに3年勤めた後、「gracenail」を立ち上げました。

　「ネイルサロンは、資格がなくても開業できますが、お客様にそれなりの対価をいただくには、高い技術力や知識を身につけることが必要と思い、ネイリスト検定やジェルネイル検定、衛生管理士、フットネイル検定などの資格を取得しました。また、首都圏で開催されているセミナーに参加して、技術も一通り習得しました」

　福田さんは、日本ネイリスト協会の認定講師でもあります。前述の資格を含む8つの資格を取得して初めて受けることのできる試験に合格した証。その専門的な知識と技術を生かして、2013年から講師業をスタートし、プロ向け・一般向けにマンツーマンで講座を開講しています。

　「マンツーマンにしているのは、一つひとつの工程をしっかり確認できるため、生徒さんが間違えた時にもその場ですぐに正しいやり方をお伝えできるからなんです」

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