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藁谷進

富山に合った住まいを提供する家づくりのプロ

藁谷進(わらがいすすむ)

株式会社アディック

コラム

ヒートショックに注意!

住まいの設計

2017年12月22日

寒い時期に成りました。
この時期だからこそ、ヒートショックについてお話しします。

人は10代後半から20代前半にかけて肉体機能のピークに達し、
20代後半から30代前半に視覚や聴覚などの感覚機能のピークを迎えます。
そしてその後、徐々に衰えていきます。

加齢は人の体内温度センサーの感度を鈍らせ、暑い寒いが脳に伝わるまでに
より多くの時間を必要とします。特に寒さに対する感覚の衰えは顕著なものです。

ヒートショックと言う言葉を耳にされたことがありますか?
それは、急激な温度の変化が、打撃的に体に及ぼす影響のことを言います。

たとえば、冬の入浴時、暖房された部屋から脱衣室・浴室への急激な温度変化は、
血管を著しく伸縮させ、血圧が急変動したり、脈拍が早くなったりします。
それが引き金に成って深刻な事故(脳梗塞、脳出血、心臓発作)が引き起こされたりします。

一室暖房が多い日本の住まいでは、寒い季節の脱衣室や浴室は冷え切っています。
暖かい部屋では安定していた血圧が、寒い脱衣室や浴室に入ると急上昇し、
慌てて浴槽につかると今度は急降下します。

老人や血圧の高い方はこの影響をもろに受けます。

住まいのバリアフリーと同様、温度のバリアフリーと言う視点は、高齢者にとって
とりわけ重要です。
このヒートショックを避けるには、部屋と部屋の温度差を避けるためには、
部屋と部屋との温度差を少なくすることが大切です。

また、室内温度は水平方向と垂直方向の両方を見なくてはなりませんが、
人の体がより敏感なのは、垂直方向、つまり上下の温度差です。
上下の温度差が大きいということは、子供と大人では、過ごす温熱環境が異なることを意味します。

こうしてみると、高齢者や子供には、均一で安定した温熱環境が不可欠であることがよく分かります。

リンゴの家の温熱環境(家中暖かい)が、子供とお年寄りにやさしい温度のバリアフリーと言うことを
改めて大事なことだと思います。

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