山川純子プロのご紹介
物を選ぶことは、生き方を選ぶこと。片づけで心地よく自分らしいといえる暮らしを整えよう(2/3)
人生最大の絶不調、更年期をお片づけで乗り切る
顧客の気持ちに寄り添い、無理はさせないというのが山川さんのスタンス。物を取捨選択するステップでは、山川さんから見て捨てたほうがいいと思う物でも、顧客が迷っているなら、手放す方向での助言をしつつ、捨てずに置き場所を変えることも提案しています
「その物への執着が薄れて、手放してもいいと思えるようになった時に処分すればいいのです。無理をして片づけを急ぐと、気持ちが追いつかず、リバウンドにもつながってしまいます。」
捨て方がわからなくて物をため込みがちなお客さまには、手間が少なく処分のハードルが低い方法について情報を提供します。
2021年4月からは、オンラインによる整理収納コンサルティングも始める予定です。
「オンラインサービスで大事にしたいことは、自分らしさや『こうなりたい』というビジョンを明確にすること。その上で、今、困っていることをどう解決し、片づけていくかを一緒に考えます」
具体的には、ワークシートを使って自分らしさを確かめ、その後、スマホなどで現状を撮影してもらい、片づけ方をレクチャーします。
実は、山川さん自身も、かつては片づけが苦手だったといいます。キャリアアップを目指して仕事をがんばり続け、家の中を顧みる余裕もなかったのだとか。
ところが、「更年期を迎え体が思うように動かなくなり、仕事を以前のように頑張れなくなったんです。ずっと走り続けていたのが、急ブレーキがかかったようでした。それまで、不要品を地下室に追いやって、一見片づいた空間を作っていたのですが、ため込んだ物が心に重くのしかかってきました。直感的に『片づけないと次に進めない』と思ったんです」
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