企業価値を高めるECサイト制作やDX推進をプロデュース（2/3）

DXコンサルタントとして経営支援も。世界的企業でのデジタルマーケティング経験が強み

　稲川さんは、DX（デジタル改革）を活用した経営コンサルティングにも力を入れています。対象は、中小・小規模の、製造・建築・小売業のほか、伝統工芸を含む日本文化を支える事業者など。外部のコンサルティングファームと連携し、デジタルによる業務や資源の効率化を進め、事業戦略の策定をサポートします。

　「事業戦略では、短期・中期・長期、それぞれの目標を分解し、具体策を考えます。目標の実現に不可欠な手段がDXです。経営者の多くは、目先の売上総利益や、将来の会社像への意識は高いものの、その間をつなぐ中期目標が手薄になっています。特に重要な1年～3年後の中期計画において、経営資源やキャッシュフロー、PDCA、目標達成度を示すKPIが適切に設定されていないケースが少なくありません。DXを活用し成長を導く事業戦略をともに考えましょう」

　2017年に同社を設立した稲川さん。キャリアのスタートはテクニカルライターで、技術者向けの製品マニュアルを担当しました。勤務先のマーケティング会社から、トヨタ自動車やパナソニックといった大手メーカーに出向し、知見を広げます。

　トヨタ自動車では、主に企業価値やブランド価値を高めるプロモーションに従事。レクサスの日本開業時にブランド戦略を行ったり、デジタルマーケティングの一環としてモーターショー向けのコンテンツを発信したり、時代を先取りするプロジェクトを経験しました。

　また、社会貢献活動のPRに携わったことが「仕事に誇りをもってがんばっている人を、もっと応援したい」と起業のきっかけにもなったそうです。

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