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コラム
勤労者の相談が多い内容は「人間関係」である
2018年6月14日
勤労者の退職理由上位3位
勤労者の退職理由を読み解くと、企業がとるべき改善策が見えてきます。
厚生労働省が調査した「平成25年若年者雇用実態調査の概況」の結果を見ると、退職理由の1位は「労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった」と言うものでした。
そして、2位が「人間関係が良くなかった」と続きます。
3位が「賃金の条件が良くなかった」ですので、賃金よりも人間関係の方が問題視されやすいと言えるでしょう。
ちなみに性別にみたときには女性の1位に「人間関係がよくなかった」が位置していますので、男性より女性の方がより人間関係に重きを置いていることが推測できます。
勤労者による「心の電話相談」への相談件数の結果
独立行政法人労働者健康福祉機構が発表している「心の電話相談」では、職場における相談を専門のカウンセラーが受けるサービスを実施しています。
平成23年度の相談内容の結果を見てみると、相談件数は29,209件で、職場に関する問題で最も多かったのは「上司との人間関係」でした。
続いて「同僚との人間関係」「その他の人間関係」が並んでいますので、職場ではこういった人間関係に悩んでいる人が多いことが分かります。
会社において上司は指示、命令する人ですし、自分を評価する人でもありますので、会社の人間関係においてある種特別な存在です。
それだけに上司との関係に悩む機会が多くなるのも当然と言えます。
人間関係に悩んだらすぐに相談しよう
人間関係に悩む人は非常に多いのが現状です。
まずはその点を受け入れ、誰もが悩んでいることだと思えば少し気が楽になるのではないでしょうか。
人間関係に関する悩みを解決するための方法は非常に多くありますが、おそらく根本的解決に導いてくれるものを見つけるのは非常に難しいと言えます。
なぜなら、上司との関係性や性格はもちろんですが、同僚やその他の人との人間関係が複雑に関係している場合が多いからで、第三者的助言で解決に導くのは難しいのです。
しかし、人間関係を変えるのではなく、自分自身が抱えるストレスを分散させることはできます。
その代表的なのが相談することです。
「勤労者 心の電話相談」でももちろんいいですが、会社の同僚や上司、家族や友人にいろいろ相談してみるのが精神的にも非常に効果があります。
会社側も勤労者に相談の機会を定期的に作ることができれば、勤労者の悩みの軽減につながりますし、メンタルヘルス対策にもなると言えるでしょう。
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