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浅賀桃子

働く人のメンタルヘルスを支えるカウンセラー

浅賀桃子(あさかももこ) / 産業カウンセラー

ベリテワークス株式会社

コラム

ストレス診断の種類や方法について

2015年4月13日

テーマ:ストレスチェックの概要について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

Web上のストレス診断の特徴は個人のストレスチェック

ストレス診断は今やWeb上にいくらでも出てきます。
代表的なところでは厚生労働省がホームページ「こころの耳」で実施している「5分でできる職場のストレスチェック」でしょうか。
この「こころの耳」で行われているストレスチェックは厚生労働省「職業性ストレス簡易調査票フィードバックプログラム」に基づいて作成されており、比較的信頼度の高いチェックだと言えます。
チェック項目は簡単なもので、職場環境でどのような精神状況であるかを57項目で診断しています。
最終的な診断結果は「ストレスの原因因子」「ストレスによる心身反応」「ストレス反応への影響因子」に分けられてグラフ表示されます。
これに、ストレスケアのアドバイスがついており、簡単なストレス状態の確認と解決方法のヒントが示されるので状態確認には有効でしょう。

事業所は従業員全体のストレスチェックをもとにした改善策の構築が重要

ストレス診断はWeb上にいくつもありますが、いずれも簡易的なもので個人が個人のために実施する内容です。
また、プライバシーなどにも配慮されているためカウンセリングや解決方法も直接個人とのやり取りが基本です。
そのため、個人がWeb上で実施するストレス診断では、事業所が職場環境におけるストレス要因を明らかにすることができません。
事業所が個々のストレス要因を把握し、職場環境に取り組もうと考えるのであれば、全員参加のストレス診断を実施して、その結果を分析する必要があります。
近年ではストレス診断商品が数多く出ていますので、事業所として取組むことで組織全体の状況を把握することができるようになります。

ストレス診断は状況に合わせて使い分けよう

ストレス診断を選択する場合は、どのストレス診断が良いかという視点ではなく、どういった目的でストレス診断をするのかを考えることが重要です。
個人のストレス状態の把握のためなのか、職場環境でのストレス要因を確認するためなのか、あるいはどのようにストレスを解消する必要があるのかです。
深刻な状況になる前であれば簡易的なものでも効果的ですが、持続的にストレス反応が出ていて早急な解決が必要な場合は直接専門家を通してチェックしてもらう方が早期解決に結びつきます。
ストレス診断をすることが目的ではなく、結果を受けてからストレス要因にどういったアプローチをするのか、個人をフォローするのかが何より大事なことですので、目的を明確にしたストレス診断を選択してください。

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