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浅賀桃子

働く人のメンタルヘルスを支えるカウンセラー

浅賀桃子(あさかももこ) / 産業カウンセラー

ベリテワークス株式会社

コラム

職場のストレスモデル!ストレスの原因に着目することが重要!

職業性ストレスはミスマッチした仕事で起こる反応

WHOは職業性ストレスを「仕事上の要求・圧力によって、自分の知識・知能と合致しない仕事に立ち向かわなければならない人々が持つだろう反応」と定義しています。
職場でのストレス要因には、職場環境や役割上の葛藤、不明確さ、人間関係など環境に大きく左右されるものや、仕事のコントロール、量的負荷と変動性のような仕事そのものに対するもの、そして仕事の将来性不安や欲求に対する認識、不十分な技術活用など心理的な面に起因するものなどがあります。
いずれも、個人に備わっている能力や価値観、性格などによって反応の出方は大きく変わりますが、ミスマッチの大きい要因に大きな影響を受けます。

NIOSH職業性ストレスモデルではストレス要因を3つに分類している

NIOSH職業性ストレスモデルは米国国立労働安全機構が提唱するモデルですが、このストレスモデルではストレス要因を3つに分類しています。
1つ目の要因が上記の職場のストレス要因で、2つ目の要因は仕事以外の要因で、家族や家庭環境を原因とする欲求と定義されています。
NIOSH職業性ストレスモデルでは、職場でのストレス要因だけではなく、仕事以外の要因にも影響を受けるとされています。
3つ目の要因は個人的要因ですが、年齢、性別、雇用保証期間や職種(肩書)、性格、自己評価などがあげられています。
NIOSH職業性ストレスはこれらの要因がいくつも絡み合った結果としてストレス反応が現れるとしていますが、それらの要因は家族や友人、同僚などの支援が緩和要因となるとしています。

ストレスの原因を把握し、健康を害することなく働くことができる職場づくりが重要

職場においては、個人個人のストレス対策だけでは不十分です。
職場のストレス要因の一つである職場環境の改善も重要ですので、個人を取り巻いている環境にどういった問題があるのか、職場のストレス要因の現状を把握し、評価することが求められます。
特に、仕事量や裁量権の有無、職場内の人間関係に問題がないか、業務内容の急激な変化や雇用の将来性に関する不安はないか確認する必要があるでしょう。
こういった職場環境の改善には、職場の情報収集が非常に重要で、各種報告や健康診断結果、労働環境データなどを用いる必要がありますし、必要に応じて標準化された調査票による調査の実施も求められます。
また、職場のストレス要因の軽減だけではなく緩和要件を強化することができれば、それぞれの要因を良い方向へとコントロールすることができるようになるでしょう。

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