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上野誠

10年のFP実務経験を持つ行政書士

上野誠(うえのまこと)

うえの行政書士FP事務所

コラム

「安心R住宅」という中古住宅の流通に関する制度の運用がスタートしました

こんにちは。
練馬区の行政書士・ファイナンシャルプランナー上野誠です。

昨年の春に当事務所のホームページでも触れたことがあるのですが、この2018年4月1日より「安心R住宅」と呼ばれる制度を利用した中古住宅の流通が始まりました。
(当事務所ホームページ内ブログ状態のいい中古住宅の登録制度が検討されているようですもあわせてお読みいただければ幸いです。)
前回お話しした中古マンションの長期修繕計画に関する件でも参考になる側面があると思いますので今日はごく簡単にですがこの制度のお話しをさせていただきます。

「安心R住宅」のポイントはどのようなものか?

まずこの「安心R住宅」なる制度の趣旨を見てみましょう。
国土交通省のホームページから引用します。

「既存住宅の流通促進に向けて、「不安」「汚い」「わからない」といった従来のいわゆる「中古住宅」のマイナスイメージを払拭し、「住みたい」「買いたい」既存住宅を選択できる環境の整備を図るため、国土交通省の告示による「安心R住宅」制度(特定既存住宅情報提供事業者団体登録制度)を創設しました。」
(国土交通省ホームページ内「安心R住宅」より引用)

最後の部分がポイントですが一定の条件を満たした中古住宅=既存住宅を国の関与のもと特定既存住宅情報提供事業者団体と呼ばれる団体が「安心R住宅」というマークを付与する、というような制度です。
ちなみにこのコラムをアップした時点(2018年4月9日)ではこの事業者団体は3団体あります。

さて肝心なところはどんな不動産が「安心R住宅」になるのか?という点です。
ポイントをいくつかあげてみます。

・昭和56年6月1日以降のいわゆる「新耐震基準」への適合
・インスペクション(建物状況調査等)が実施されている
・既存住宅売買瑕疵担保保険契約締結のための審査基準に適合
・事業者団体の定めた基準にあったリフォームの実施またはリフォームの提案書の存在
・現況写真等の閲覧が可能
・建築時の情報や点検記録の情報などが保管されているか否かかわかる情報の開示

といったようなものがあります。
羅列してしまいましたが、こういった事柄がしっかりした既存住宅が流通していくことで中古住宅の市場を活性化させていきたいというのが国の狙いでもあるのでしょう。

中古マンション特有の「安心R住宅」の要件

ところで冒頭にお話しした中古マンションの件ですが、中古マンションの「安心R住宅」には先程あげたもの以外に必要な要件があります。

・管理規約、長期修繕計画があること
・管理組合の承諾が得られた場合は購入者の求めに応じて管理規約、長期修繕計画情報の内容を開示すること
・修繕積立金の積立状況や共用部分における大規模修繕の実施状況の記録などがあるか否かの情報の開示

といったものがあります。
共用部分に関する管理などの情報が不明確でわかりにくいものは「安心R住宅」としては認められない可能性があるわけです。

前回中古マンションの購入において管理費や修繕積立金のことにも気を配った購入計画を考える必要があるだろう旨お話ししました。
今後はこういった制度の適用を受けた物件を購入対象の前提として検討していくことも重要になっていくことになるでしょう。
中古物件の検討をお考えの方は、この「安心R住宅」のマークのある物件に目を向けていただくことを念頭においていただければと思います。

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