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コラム

「いい大学」とは全ての受験生に平等であること

2019年10月9日

テーマ:大学受験とは

こんにちは。
大学受験コーディネーターの高巣秀明です。

「先生、良い大学ってなんですか?」とこれまた難解な質問を高校生からもらうことが多いのですが、私は試験問題関連から判断することが多いです。

「大学入試の試験は大学からのメッセージだ」と言われますが、それはけっこう的を得ていて、そのメッセージがわかりやすい大学は自然と選ばれやすい大学だと思います。

その観点ですと、東京都の江古田にある「武蔵大学」は非常に受験者にわかりやすいメッセージがあって好きですし、なんだか今の受験の風潮にモノ申しているようにも感じます(私の解釈なので、そうは言ってないかもしれませんが…)。


問題の構成から大学の特徴を知る


例えば、中央大学の多くの学部では、英語の試験に

・和文英訳(日本語を英語に変換する問題)
・英文和訳(英語を日本語に変換する問題)
・自由英作文(与えれたテーマに対して自分の意見を述べる問題)

など記述式の問題を取り入れていますが、中央大学は年間30,000人近くが受験します。

通常、中央大学くらいの規模の大学だとマークシート式(予め用意された解答から選択する形式)を取り入れて大量の採点を短期間で手間なくミスなく行うようにします。

また、MARCHの中でも記述に比重を置いている大学は中央大学くらいで、受験者は当然、記述対策に時間をかける必要があります。

すると、例えばほとんどの学部がマークシート式を導入している明治大学や立教大学と併願がしづらい点で選ばれづらくなりますし、中央大学の文系学部は東京の郊外にあるため、地理的な面でも選ばれづらくなります。

なのに中央大学はそれらを考慮してでも、採点するためにお金も時間もかけています。

この事実から「教育を経営の合理性だけで判断しない、努力してきている受験生に応えるためにこちら(中央大学)も手間を惜しまず受験生の努力に応える」というメッセージを感じることが出来ます。

このように大学が作成する問題にはメッセージが込められています。
で、数ある大学の中でも私が武蔵大学が好きな理由ですが、一言で言えば「受験生全員に平等」であることを読み取ることが出来るからです。


ホームページ上で傾向と対策を伝えている

武蔵大学ではHPで「傾向と対策」として大まかな学習法が記載されています。

実は各予備校が傾向と対策について解説するところはあっても、大学自ら発表しているケースは珍しいです。

ホームページ上では、大まかな学習法が記載されていますが、さらに「一般入試対策講座
ということで大学が直接、予備校のように学習法を解説してくれる機会があります。

ここまで手厚くやってくれていて、大学のことを少しでも調べれば確実にわかる情報なのですが、”ただの併願先”と捉えてしまうと情報を集めることもなく見逃すことが多いです。

志望している人には情報を惜しみなく提供している点でも、熱意ある受験生を合格させたいとする大学の意思を感じます。


特別な対策は一切不要


問題は本当に難しくないです。
これは大学側も「傾向と対策」のページでも説明していますが、例えば英語。

「普段の予習・復習や参考書を1冊だけで良いからやり込めば、武蔵大学が出題するどんな英語の問題にも対応できる」と断言しています。

「とは言え本当は難しいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、都立高校1年生が過去問を解いて5割正解していましたので、かなり基礎的な部分を出題してくれていることの裏付けと考えて良いです。

この事実から予備校や塾に技術的な対策を行わずとも、普段の学習を行うことで合格できるという点、で全ての受験生に平等であるというメッセージを受け取ることができます。

また、問題自体が難しくなく、幅広い分野から出題してくれるので武蔵大学の問題を学力チェックのための”演習材料”として使うことがあります。

こういう点からも武蔵大学は特別な対策をしなくても受験しやすい大学ということで併願先に選ばれやすいです。

が、上述したように、”ただの併願先”で捉えている人は時間をかけて武蔵大学に訪れないのでたとえ問題が簡単でも受験情報の差ができています。


その代わり合格最低点が非常に高い


武蔵大学を志望しても簡単に受からない理由はコレです。
通常、文系学部は60~70%の点数を獲得すれば合格になりますが、武蔵大学は80%以上を獲得しないと合格になりません。

問題自体が簡単なので、自然と点数は高くなりますが、基礎の基礎を極めるというのは意外に技術が必要で、例えば早慶志望者が基礎の基礎を極めているかというとそうでもありません。

以前日東駒専が本当に合格しづらくなったのか検証したコラムで説明しましたが、早稲田では”とにかくおいしいカレー”が作れるかどうかを審査していて、武蔵大学では”包丁捌きや炒め方など、調理技術の一つ一つが教科書通りにできているか”を審査しているくらいの違いがあります。

まして、武蔵大学は教科書通りのことが文字通り”ほぼ完ぺきに”できていることが求められているので、早稲田に合格したけど武蔵大学に不合格、立教に受かったけど武蔵に落ちた、という事例は多くあります。

この点からも、武蔵大学の問題が簡単とは言え「武蔵大学対策」をする必要があるようにし、時間をかけてきた受験生を評価してあげたい、という表れだと解釈することができます。


まとめ


武蔵大学は全ての受験生に平等とは言え、やはり努力してきた人たちや自分の大学をしっかり志望している人を評価してあげたい。

でも、地域的な理由で予備校や塾などに通えない人が不利にならないよう、全員に平等にチャンスを提供することはできないだろうか。

その答えが「基礎の基礎を中心に出題し、合格するための情報を惜しみなく提供しよう」という結論に至ったのだと思います。

試験にここまでの想いを馳せているくらいですから、入学後も学生を丁寧に扱いってくれそうな印象は与えてくれそうです。


「その企業が良いか悪いかはその企業が作るモノやサービスを見ろ」と新卒の会社で学びましたが、それは大学を見る時にも同じなのかもしれませんね。

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