マイベストプロ東京
西村恒男

出店戦略立案、商業施設出店に強い店舗開発コンサルタント

西村恒男(にしむらつねお) / 店舗開発コンサルタント

合同会社ネオ・フロンティア

コラム

【リアル店舗で成功する】  お店の出店について

2022年11月22日 公開 / 2023年1月3日更新

テーマ:リアル店舗の普及

コラムカテゴリ:ビジネス

【リアル店舗で成功する】 お店の出店について

仕事のきっかけ

ネオ・フロンティアの西村です。
お店の出店と店舗経営についてのコンサルタント業務を行ってます。
仕事のきっかけは
コンビニエンスストアの会社に就職したことがきっかけです。
職種選択でスーパーバイザーなど選択肢はあってのですが
なぜ、開発の仕事を始めたのかは未だによくわからないのです。
当時は開発部でリクルートフィールドカウンセラーという肩書で仕事をしていました。
要するにコンビニエンスストアのフランチャイズ加盟店開発の仕事です。



現在の仕事とは出店方法が少し違いますが、
当時は地域密着型で担当地域のコンビニエンスストアに加盟してもらえれば売上の延ばすことが見込まれる酒販店や米穀店など
販売免許を持っている商店を中心に食料品店などに加盟してもらう仕事をしてました。
正確には現地配属になる前にコンビニエンスストアの本部で直営店の物件開発も経験してます。
これが現在の仕事の原点にもなってます。
現在は売上が見込める場所への出店コーディネートがメインの仕事になりますので繁盛店を出店させるということでは共通点があります。

EC店舗の普及

さて、全世界を襲ったコロナ過で私たちの暮らしや仕事のやり方も大きく変わりました。
お客様と直接対面して接客をするお店の商売もコロナウィルスの影響を一番受けたのではないでしょうか。

ウィルスの感染という意味ではコロナに限らず接客業は一番影響を受けるのですが、
コロナ前から店舗ビジネスにはじわじわと変化が出てました。
それはインターネットを通じたECビジネスです。
それ以前に通販カタログやテレビショッピングが普及してましたが、それなりの投資が必要でした。
ところが現在は大手ポータルサイトに出店すれば小額投資でも店舗の出店が実現できます。
諸説あると思いますが2021年現在で日本のEC店舗は1,675,949店あるそうです。



2016年の政府による商業統計調査では
小売業事業所数は全国に990,246店、売上145兆1038億円の市場規模です。
当時の無店舗小売業は37,088店で10兆188億円の売上でした。
5年で無店舗販売は37,088店から1,675,949店と45倍の店舗数に増えてます。
(実は私も15年位前からECショップやってます。https://topca.ocnk.net/
科学技術の進歩で私たちの暮らしは大きく変わってきました。

リアル店舗のメリット

その半面で人間には五感という感覚機能があります。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚ですが、インターネット社会では視覚、聴覚はEC店舗でも問題なくこなせるのですが、触覚、味覚、嗅覚に関しては色々研究はされてますが、実現できてません。
リアル店舗ならではの体験が触覚、味覚、嗅覚です。
物を買うときに肌触りなどリアルな現実の場面で触れてみないとわからいものがあります。
納得しないと購入されない方もいらっしゃいます。
味覚に関してもリアルに食べてみないとわからいものですし、ネット上の画像からは香りが分かりません。
そう考えると飲食店はネット上ではありえない商売ということになります。
コロナ過で一時期オンライン飲み会が話題になりましたが、リアル感がないということで普及しませんでした。
動物は鳴き声などのコミュニケーションツールを持ってますが、
人は言葉というコミュニケーションツールを持ってます。

リアル店舗は人と人が触れ合う場所です。
リアルなコミュニケーションができる場所です。

店舗はコミュニケーションの場
テレビやラジオや電話など通信機器の発達で人は対面することなくコミュニケーションが取れるようになりました。
今ではオンラインで相手の顔を見ながら会話もできます。
遠く離れた人同士では大変便利なツールです。
手紙のやり取りすら難しかった遠い昔では直接会うことが当たり前でした。

太古の昔には人は集団行動をしていました。
コミュニケーションツールがその時代ごとで発達するにつれて
便利さとは裏腹に人は疎外感を感じるようになったのではないでしょうか。

人と接すること、人と話すこと、どんなたわいない事でも良いのですが、
人と接すること、話すことですっきりしたことはないですか。
コロナ過で巣ごもり生活で鬱積したものがあるはずです。
人にはふれあいというコミュニケーションが大事なのです。
核家族化が進む中、高齢化が進む中一人暮らしが増えました。



一人暮らしのシニアの女性が度々尋ねるアパレルのショップがあります。
年齢的には若い女性をターゲットにするお店でですが、
彼女はそこで商品を買うのではなくショップスタッフと話がしたくて行くのです。
そのお店にいるやさしく接してくれるショップスタッフの方と。
そのお店の社長は日頃からショップスタッフにはお客様に声がけを進めてます。
これは何か商品を売るための声がけではなくて
「今夜の晩御飯のメニューは何ですか?」など服を売るための会話ではなく
日常の暮らしの会話をしなさいと。
孤独な暮らしをしている人は他人との会話が苦手な人もいます。
話しかけると言ってモノを売るために誘導するような会話には身構えてしまします。
優しいショップスタッフのたわいない会話から心を開いて、コミュニケーションが深まって
商品を買ってくれるかもしれません。

これは人の呼吸や肌感を感じるリアル店舗でないとできないことです。
人と人のコミュニケーションの場、それがリアル店舗です。

私は中小零細企業やベンチャー企業の方と店舗の出店ということを核に様々な場面に遭遇してきました。
今後、このコラムから出店に関する様々なエピソードをお伝えしていきます。
何か知りたいことがございましたらメールにてお問合せください。neoftinfo@store-location.jp
コラムに反映していきます。
皆さん、よろしくお願いします。

この記事を書いたプロ

西村恒男

出店戦略立案、商業施設出店に強い店舗開発コンサルタント

西村恒男(合同会社ネオ・フロンティア)

Share

西村恒男プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京のビジネス
  4. 東京の経営コンサルティング
  5. 西村恒男
  6. コラム一覧
  7. 【リアル店舗で成功する】  お店の出店について

© My Best Pro