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3.記録を付けてみよう

浦山英樹

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前回は iPhone などの動画撮影機能を使って、測定器の指示値を録画しました。
今回は動画から測定値を読み取って、記録を付ける方法をご紹介します。

記録を付けるにあたって、評価が簡単になる記録用紙を作ってみました。
グラフは必須ではありませんが、視覚的に有用な資料になるのでおすすめです。

記録用紙はこちらで配布しています。

記録用紙配布ページ(浦山環境計量士事務所ウェブサイト)

この記録用紙は、はじめて騒音測定を行う方が、簡単に騒音の評価を行える事を目的としています。
「取引・証明」には使用できませんので注意が必要です。


それでは、この記録用紙を使って測定記録を取っていきましょう。
概要や測定位置は下記の記入例を参考にしてください。

測定値は録画データから読み取ります。
再生して必要なところで一時停止するだけで簡単に読み取れます。

評価したい騒音が定常騒音・変動騒音の場合は、5秒間隔で 50回測定値を読み取ります。 測定対象ではない音(測定者の咳払いや動物の鳴き声など)が入った場合は、それを避けて記録します。 一般的には余計な音のデータを1つ飛ばして、次のデータから読み取っていきますが、最終的に 50個になるように記録します。

評価したい騒音が間欠騒音・変動騒音の場合は、対象音の発生ごとの騒音レベル最大値を 50個記録します。 レベルの大きさにバラつきがある場合も全て記録しますが、無視して問題ないような音まで記録する必要はありません。 ご自身が気になったレベルのデータのみでも構いませんので、最終的に 50個になるように記録します。

騒音の種類について
定常騒音:レベルの変化が小さく、ほぼ一定とみなせる騒音
変動騒音:レベルが不規則かつ連続的に変動する騒音
間欠騒音:間欠的に発生し、1回の継続時間が数秒以上の騒音
衝撃騒音:個々に分離できる衝撃騒音(分離衝撃騒音)

50回法による測定なので、測定値は整数に丸めて記録します。

50個のデータから、レベルの最大値と最小値を求めます。
変動幅は最大値と最小値の差になります。

この変動幅が 5dB 以内であれば、50個のデータの算術平均が今回の測定結果となります。
測定結果は整数でなければなりません。

変動幅が 5dB より大きい場合は 90%レンジの上端値を求めます。


次回は90%レンジ上端値の求め方をご説明します。

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環境計量士(騒音・振動関係)が直接対応いたします。

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