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磯部優子

お茶を通してくらしを豊かにし人の縁を結ぶ中国茶講師

磯部優子(いそべゆうこ) / 中国茶紅茶教室講師

香茶苑

コラム

おいしい烏龍茶とは

2019年11月9日 公開 / 2021年2月4日更新

テーマ:中国茶 烏龍茶

コラムカテゴリ:趣味

コラムキーワード: マインドフルネス

おいしい烏龍茶とは?
福建省武夷山を訪れ
この問いにこたえていただく機会に恵まれました。
慧苑寺鉄羅漢武夷山市岩茶場2

「炭で焙煎した伝統製法により作られたもの」とのこと。
人の手と感覚に伝承される技術で作られたものともいえます。

慧苑寺鉄羅漢武夷山市岩茶場3


そして「青而不青」という言葉があります。
焙煎は軽く、青さがないように仕上げること。
軽く焙煎されているけれど、青さが残らないようにしたものがよい烏龍茶。

慧苑寺鉄羅漢武夷山市岩茶場5

半発酵茶が青茶と区分されなくなり数年が経ちましたが、
烏龍茶の「烏」が深い暗い黒を表すと教えていただきました。
黒は、艶のある黒い色と区別するそうです。
そのため、色で分けられなくなったのではなく
暗い黒に仕上げられた茶と認識するようになったのだと分かりました。
烏龍茶の岩茶も単欉も鉄観音ももとは深く焙煎されていたことと繋がります。

慧苑寺鉄羅漢武夷山市岩茶場1

烏の色をした龍のような茶が「烏龍茶」。

慧苑寺鉄羅漢武夷山市岩茶場4

画像は、武夷山市岩茶場でいただいた武夷山内慧苑寺内で育まれた「鉄羅漢」。
修行を終えた聖者の力強い様子を表した名前。
武夷山の岩の力が溢れるような香りと味わい。

こちらの工場であり研究所では、
1950-90年代に大紅袍伝説のある場所に育つ茶の木の製茶を担っていたとのこと。

今も慧苑寺に育つ茶がいただけることをありがたく思いいただきました。

そして、「お茶を楽しむことは、香りを楽しむこと」との言葉が印象に残りました。

慧苑寺鉄羅漢武夷山市岩茶場6

冬の気立ち始めていよいよ冷ゆれば也。
岩茶をいただいて
暖かくしてお過ごしくださいませ。

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磯部優子(香茶苑)

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