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春の養生法  2023年版!春の養生(立春~立夏まで) ~過ごし方、食べ物、運動、ヨガ、季節ならではの不調の整え方~

2023年2月4日 公開 / 2023年2月6日更新

テーマ:季節の健康法

コラムカテゴリ:美容・健康

春の養生法

春の養生法
2023年版!春の養生(立春~立夏まで)
~過ごし方、食べ物、運動、ヨガ、季節ならではの不調の整え方~


季節とその心身への影響



2月3日の節分の翌日4日が立春。春の季節に入る日です。
まだ、寒さが残る2月ですが、春を迎える準備をする時期に入ります。2月19日は雨水(うすい)で、雨水がぬかるみきさきの発芽を促し始め萌芽の兆しがあることを意味します。3月6日は啓蟄(けいちつ)で長い間土の中にいた、たくさんの虫たちが地上へ這い出してくることを意味しています。4月5日は、清明(せいめい)といい、春の気が満ちて、草木の花が咲き始め、万物に晴朗の木が溢れてくるという意味があります。この頃には、春の日差しが温かくこの時期は、卒業、入学、進学、入社などの行事もあり、新鮮な気持ちで何事もトライできる時期です。
4月17日は土用の日となり、土用の期間(4月17日〜5月5日)に入ります。2月20日は、穀雨(こくう)で春雨がけむるように降る日が多く、田畑を潤し、田畑の成長を助け、種まきにちょうどよい時期に入ります。5月6日は、早、立夏となり、夏の季節に入ることを告げます。土用入りした日から、立夏の期間まで、土用期間となるので、体調には十分に注意したいものです。
2月3日〜5月5日の期間が暦状の春の季節となります。

立春(2023.02.04)~立夏前日(2023.05.05)までです。
※文献によっては春分(3/21)~夏至の前日(6/20)までとなっていることもあります。

エネルギーを解放するとき

エネルギーを解放するとき
冬に溜めこんだ余分な脂肪や老廃物などをどんどん排出していくときです。
冬に溜め込んだいらないものを開放し、冬の間に立てた計画や、やってきたことを世の中に少しずつアピールしていきましょう。

体の上部分の症状に注意

体の上部分の症状に注意
老廃物の排出などを担うのが、春の時期に大事な六臓六腑の中の「肝」です。
「肝」は様々な解毒酵素を作り出す人体の工場的役割なのです。
血液を貯蔵する器官でもあります。
春の時期は「肝」がフル稼働するので、ダメージを受けやすくなります。
しっかりとケアをしてあげないといけません。

「肝」が働き過ぎると本来貯蔵されている血液がおさまらずに
活発になって血の流れが乱れやすくなり、以下のような体の上部位に症状が現れるようになります。
* 頭痛
* 鼻づまり
* のどの痛み
* めまい
* ふらつき
* 眼精疲労

足の親指を揉んでおこう!

足の親指を揉んでおこう!
「肝」の機能がうまく働かないとイライラしたり、怒りっぽくなったり感情面の変化も起こります。
そんなときには「肝の経絡」のはじまりである足の親指をモミモミしましょう!
また、イライラしている人は、足の親指が浮いていることが多いので、親指をしっかりと地面につけるように心がけると良いでしょう。

花粉症のケアをしよう

花粉症のケアをしよう
花粉症の症状を改善していくためには、冬の養生が必須です。
冬の養生の仕方で症状の出方も違うと言われています。

花粉症の鼻水が出てきたときには、腰や肩甲骨にカイロを貼る、肩甲骨周りの運動をするのが大事です。
水のような鼻水は冷えが原因でもあるので、冷え性改善もしていきましょう。

目のケアが大事

目のケアが大事
春は目に不調が現れやすくなります。
目のけいれんや眼精疲労などを感じたら、目を休ませるようにしましょう。
目は子宮とも深い関連があります。
特に、妊婦さんや妊娠を希望する方は、目はあまり使い過ぎないように
気を付けて下さい!
目の周りのマッサージや眼精疲労を改善するヨガ、食事など取り入れましょう。

2.春の体の整え方

2.春の体の整え方
気の巡りを良くしよう
体全体を曲げたり伸ばしたりすることで、気の巡りを良くしていきます。
* 体側の筋肉や腱、靭帯をほぐし「肝」や「胆」の経絡の滞りを解消する。
* 体側(わき腹)を伸ばすことで、気持ちをスッキリさせる
* 脚の内側を刺激することで、ホルモンバランスを整え、春向きの体つくりをする
* 目の疲労を改善する動きを取り入れ眼精疲労改善

オススメのヨガポーズ

オススメのヨガポーズ
* 美脚にもオススメ三角のポーズ
* 花粉症にも効果あり!?うさぎのポーズ
* イライラ、不眠症改善!橋のポーズ
* ぽっこりお腹改善!スキのポーズ

3.春にオススメの食べ物

3.春にオススメの食べ物
春にとりたい食材は、「苦味」「酸味」がキーワード。
苦味の食材は解毒作用に優れ、肝の働きを助けてくれます。

酸味は肝を補う食材です。
筋肉のこわばりや胃の不調がある場合は、甘味のあるものを取り入れて、体を緩めてあげるのも忘れずに!

オススメ食材

オススメ食材

苦味
苦味
ふき
たけのこ
たらの芽
うど
ニラ

酸味

酸味

レモン
はっさく
イチゴ
酢の物

春の時期は、東の風が強く吹く季節です。中国大陸から、東に向かい風が吹くことで、黄砂という、中国の砂漠の砂が東の風に乗り日本に上陸する時期です。また、スギ花粉、ヒノキなどの木の花粉も風によって気流に乗って舞い降りてくる時期であり、花粉症、鼻炎アレルギーの方には辛い時期でもあります。風の影響を、体表。体内へと影響を及ぼすのが春の季節の特徴です。これを東洋医学的にいうと「風邪 (ふうじゃ)」と言います。
風は、寒、湿、燥、火、4つの気と結びやすく、空気が寒い時には、風寒。湿気がある時は、風湿。乾燥しているときは、風燥。火のように熱い空気の時は、風火となり、風邪の質が変化します。風邪が原因して、疾病が発症していく様子が風の様子と似ています。発病が急で、風のように変化が速く、そして、人体の表、上部、体壁の表面などを侵していきます。
また、体内の陽気が変化しやすい時です。

この時期に多く見られる症状



春の季節であっても、まだ寒さが強い2月は風寒の症状。そして、室内の空気や外気は乾燥気味という秋の季節のような風燥の症状もあります。春雨が降る頃は、湿気があるための風湿の症状。というように個々の体質、冬の時期の養生の仕方によってもこの時期の症状には、個体差が大きく表われます。症状が混合しているもの実際です。
また、春は「風」の影響と相まって、五臓では「肝」「胆」を失調しやすい時期です。

多く見受けられる傾向と症状をあげてみます。

肝気の停滞⇒ため息、イライラ、鬱状態、怒りやすい、婦人科系の不調

肝気の過度の昇発⇒ めまい、耳鳴り、口乾、上半身の熱感、イライラ、悪夢、不眠、便秘

肝血の不足⇒視力低下や夜盲、爪不良、筋のこわばり、痙攣、四肢の痺れ

肝血不足の熱上昇⇒ 耳鳴り、赤目、口渇、脚腰だるい、不眠、動悸

生活、健康づくりへのアドバイス(2月〜5月初旬)



①日々、排出排便を促すように腸を整えるために朝は少量でも良いので朝食をとりましょう。
②23時には布団に入りましょう。
③肝、胆の働きをよくする、クエン酸など、酸っぱいものを摂るように心がけると疲労回空が早まります。

この記事を書いたプロ

竹内恵津子

バランスボールエクササイズの専門家

竹内恵津子(P-WAVE)

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