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土井秋恵

創業をサポートする金融機関出身の経営コンサルタント

土井秋恵(どいあきえ) / 中小企業診断士

経営コンサルティング事務所Plus Colors

コラム

補助金をスムーズに受け取るための3つのポイント

2021年8月3日

テーマ:補助金

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 補助金 助成金

こんにちは、中小企業診断士の土井と申します。
コロナ禍での事業者の皆様におかれましては、気苦労が絶えないことと存じます。
今回は、補助金の交付にお悩みの事業者様のお役に立てればと思い、「補助金をスムーズに受け取るための3つのポイント」をまとめました。

このようなお悩みはございませんか?

  • 補助金が採択されたのはいいけれど、受け取り方が分からない…。
  • 実施報告の資料をどう揃えたらいいのか分からない…。
  • 実施報告をしたけれど、時間がかかっている…。


現在、補助金の事務局は混み合っているようで、何かと時間がかかっている状況です。
実際の入金まで長い時間がかかっているようです。
早く入金してもらうためにも、正確な実施報告が必要です。

では、正確な実施報告をするにはどうすればいいのか、ポイントを3つお伝えします。


1.申請時の計画と変更がないか確認する。

補助金は申請から交付決定、計画の実施、実施報告と長い時間がかかります。
事業を行っていく中で、申請時の計画と実際に行った事業が異なってしまった、ということは多々あります。
この場合、事前に「変更になります」という報告をしなければなりません。
実際に変更の手続きが必要かどうかは各補助金や変更の内容によりますが、”事前に”報告していないと、せっかくの補助金が受け取れないという可能性も出てきます。
申請時の計画書類は必ず手元に保管しておき、計画と相違ないかを必ず確認してください。
変更になるのであれば必ず事前に連絡をしましょう。


2.手引きやウェブサイト、Q&Aを確認し、書類を整える。

実施報告書の作成方法は各補助金が手引きやマニュアルを出していますので、まずはそれを確認します。
基本的には手引きやマニュアルを確認すれば報告書類は作成できます。
よく分からない部分はウェブサイトやQ&Aを確認し、それでも不明であればコールセンターに電話で確認してみてください。
手引きどおりに書類を揃え、整えます。
書類の過不足がないか、必要事項が記入されているか、1つ1つ丁寧に確認します。
多少面倒でも、ここで手引きどおりに整えておくことで、その後の補助金交付が格段に早くなります。
事務局の審査員は手引きに則って書類を確認しています。
マニュアルに記載されている書類が入っていなかったり、計算金額が異なっていたりすると、修正のやり取りで時間がかかります。
このご時世、補助金を利用している企業は多数ありますので、1度不備が出ると修正までに数週間かかる場合もあるかもしれません。
面倒ですが、時間がかかっても手引きどおりに書類を整えることが早く補助金を受け取るためのポイントとなります。


3.書類を見直し、第三者が見ても分かりやすいか確認する。

申請時の計画と相違ない(もしくは変更がある場合には事前に報告をした)ことを確認し、手引きやマニュアルに則って書類を整えたら、最後に書類を見直します。
報告期限までに時間のゆとりがあれば、作業した翌日などに確認をしてください。

・必要事項は記載されているか
・住所や会社名、代表者名等に間違いはないか
・誤字脱字はないか
・不足している書類はないか
・第三者が見ても分かりやすい書類になっているか

上記のことを確認し、OKであれば各補助金の申請方法に則って書類を提出します。

提出後は内容の確認や修正点があれば事務局から連絡があります。
修正等が完了したら、晴れて補助金の受け取りです。お疲れさまでした。


事業者様におかれましては、日々の業務で大変繁忙しておられると存じます。
しかし、補助金の受け取りには「書類」が重要となります。
電話でもメールでもなく、「書類」なのです。
審査員は、提出された「書類」のみによって、補助金を交付するかどうかを判断しなければなりません。
なので、手引きやマニュアルを確認し、時間が多少かかっても、”できるだけ正確”で、かつ”分かりやすい”書類を提出することが、結果的に早く補助金を受け取れることに繋がります。

不明点や、もっと知りたい点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
少しでも事業者様のお役に立てればと思います。

この記事を書いたプロ

土井秋恵

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