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コラム

商標(2)

2017年7月21日

テーマ:商標

 商標は、標章と、商品・役務(サービス)の組み合わせで決まります。標章とは、商品などに付ける名前や、マークです。最近では、音や色なども標章に加わりましたが、先ずは、名前、マークを考えればよいと思います。商品やサービスを提供するにあたり標章を使用すれば、その標章が商標ということになります。
 そして、その商標を登録すれば、その登録商標に類似する商標は、他者が別に登録することはできませんし、他者が使用することをやめさせることもできます。
 ちなみに、商標に関する私のイメージは、以下の図です。







 商標登録の手続きを自分でやるにしても、弁理士に頼むにしても、標章と、商品・サービスを決める必要があります。標章については、自分が使いたい名称等ですし、商品・サービスについても、自分が提供するものですので、それほど難しくないかもしれません。標章と、商品・サービスが定まっていれば、後は、書類の形式を整える程度ですので、弁理士に頼まずにできる気がしてくるかもしれません。

 ただし、審査を経て登録されうるか否かの判断も慣れないと難しいですが、それよりも、標章と、商品・サービスを決めるにあたっての落とし穴がいくつかありますので、そこに注意が必要です。


 (1)標章を決めるにあたっての落とし穴

 1つの出願で登録できるのは、1つの標章のみです。例えば、商品・サービスに付ける名前と、ロゴマークを並べて出願書類に記載したとします。そうすると、名前と、ロゴマークとがそれぞれ登録されるような気がするかもしれませんが、登録されるのは、あくまでも、ロゴマークと名前の組み合わせです。
 先日、材木に「井」の字の焼き印を押すエピソードを記載しましたが、1つの出願書類に記載された商標が、この焼き印の印面になると思っていただければ、概ね正しいです。1つの出願書類に複数の商標を記載してしまうと、あくまでもその集合体として登録されるのであって、個々の商標について商標登録されるわけではありません。ロゴと名前とセットでしか使わないということであればよいですが、別々に使う可能性があるならば、それぞれ商標登録出願を行う必要があります。

 ロゴマークと、名前とそれぞれ別個に出願すると、まとめて記載した場合に比べて、費用が倍になりますので、少しでも安くすませたい、という気持ちが働くとは思いますが、その結果、使い勝手の悪い、登録商標になってしまうと意味がありません。
 
 時々、漢字と、カタカナと、英語の名前を、3段に並べたような登録商標を見かけることがありますが、意図した商標で登録されたのかな、と心配になってしまいます。

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