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菅原邦夫

医療施設のリフォームや増改築に強い一級建築士

菅原邦夫(すがわらくにお)

株式会社 パンダ設計

コラム

現在の建築コスト動向についてお話しします

2015年9月26日

建築・建設分野では、需要が多いか少ないかによって値段が敏感に変化します。
消費税が5%から8%に変更される直前の駆け込み需要はすさまじいものがありました。

その値上がり分は、消費税増加分を上回るほどでしたから契約を急がずに様子を眺めていた方もいらっしゃるでしょう。
消費税が8%になってしばらく経ちますが、今の状況についてお話ししたいと思います。

現在は10%への増税を前にした駆け込み需要というのは起こっていないようです。
ただし引き続き震災復興需要、東京オリンピック需要はあり、資材や人材不足、
人件費の高騰といった建築コストに直結する要素は残念ながらなくなっていません。

実際坪単価の建築コストで見ると、木造の建物を新築する場合、
今まで坪当たり60万〜70万円だったものが約100万円で予算を組まなければ十分とは言えない状況です。
また鉄骨の建物の場合では坪当たり80万〜100万円だったものが現在は約150万円必要です。
つまり、5〜6割増しです。これまでに立てた事業計画については、単価の見直しを進めざるを得ない状況です。

ただ、お先真っ暗かというとそうでもありません。
大手建築会社の中には数年先の受注まで完了しているというところもあるようですが、
中小の会社を見るとこの春から夏にかけての受注状況はそれほどでもないようです。 

需要と供給のバランスで値段が敏感に上下する建築業界にあっては、
この状況は建築コストが若干下がる気配と言えるのです。
人手不足だけは一朝一夕には解消できませんが、トータルコストとしては1割程度の削減が見込めます。
秋以降が工事を始めるいい時期かと思われます。

内装工事についてはこれまでもまたこれからも、コストについてさほど影響は出ませんので、
順次進めて行って問題ないでしょう。

医療リフォームコム
http://www.iinreform.com/

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