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伊東久

従業員に顧客志向を根付かせ組織を成長させる経営コンサルタント

伊東久(いとうひさし) / 経営コンサルタント

株式会社おもてなし経営研究所

コラム

”ストレスをためない働き方”~メンタルヘルス研修をWEB開催しました~

2020年9月11日 公開 / 2021年2月4日更新

テーマ:コンサルティングと研修の現場から

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: メンタルヘルス 対策企業研修生産性向上 取り組み

 皆さん、最近の一番のストレスは何ですか?特にテレワークなど仕事の環境が変わって、ストレッサー(ストレスを引き起こす原因)に変化がみられるようになりました。その一つは、コミュニケーションの不足から疎外感を引き起こし、仕事への集中力が減って、思うように結果が出ないことによるストレスです。仕事場での話し合いが少ないので、相談相手が少なく一人で悩んでいるケースが目立ちます。ストレスのコントロールが上手くいかないと、職場外で発散するケースが増えているような気がします。いわゆる「カスタマーハラすメント」と言われる、面識がない他人への暴言や感情的行動がそれです。「すぐキレる」人を街で見かけることがあります。

不快な出来事への対処法

 普段の生活の中で不快な出来事があると、皆さんはどう振る舞っていますか?すぐに不快な気持ちを態度に表しますか?それとも、「なぜこういうことをするのだろう?」と冷静に考えますか?実は、後者の冷静に考えて対応する方が良いと考えられています。その理由は、すぐに態度に表した場合、そのあとにも引きずってイライラが増殖するからです。でも当たる場所がないので、イライラがたまって違うところで拭き出します。冷静に考えた場合は、相手に対して問いかけたり、真意をたずねると違う結果につながって解決する可能性があるからです。咄嗟の判断が大きく明暗を分けてしまうのですね。
 
 ストレスがたまったときの対処法として、自ら問題解決を探る方法が取れるといいですが、なかなか難しいことが多いですよね。趣味に講じるなどリラックスする時間を増やしたり、できるだけ気にしないように忘れてしまうということも効果がありそうです。でも根本的には心の底に残っているので、一時的な効果になってしまうようです。お勧めの対処法は「相談する」です。友人、家族など、身近な方に客観的で冷静なアドバイスをもらうといいかもしれません。

メンタルタフネスの実践

 メンタルタフネスとは物事を重く受け止めにくくして、ストレスに強い思考を身につけることです。「頑張ったけど上手くいかなかったこと」があったとします。この結果に対して、「こうすればもっと良い結果になるのではないか」という「良い結果」を探し、気持ちをプラスに変えていくのです。「ミスをして怒られ、次のミスを起こさないように気をつけてチャレンジしたら、またミスをした」こんなことがあると、「また怒られる」という恐怖感がストレスの要因になっていきます。でも「ミスしてもそれを庇う作戦を立てる」としましょう。その作戦を持っていれば怒られるという不安から解消されることになります。その事例を多く持つこと、これがメンタルタフネスという考え方です。

 もう一つの方法が、ストレス要因から否定的結果を予測して、耐性度と発生確率を数値化してみることです。要は、どれくらい耐えられないことなのか、必ず起こり得るのか、起こる確率が低いのかを判断するわけです。冷静に判断すると、「こんなに心配することないな」という結果になることが多いのです。不安ばかり先に立つと、冷静さを失いがちですね。

 研修では、実際の生活や仕事の場に直結したストレス要因の事例を挙げ、どう「良い結果」につながるのか、「耐性と発生確率」を測ってみて、いろいろな意見を聞きながらストレスに強くなる思考をつくるワークを実践しています。

体に変化が起きたら

 ストレスがたまると体に変化が起きます。それには3つの種類があります。頭痛や肩こり、目の疲れ、胃痛、食欲低下など、身体に影響があるものと、不安やイライラ、無気力、怒り、疎外感といった精神的なものに加え、遅刻、欠勤、過食、ギャンブルなど行動に出るものがあります。ミスが多くなり、体に違和感がでてきて、最後にはやる気が起きないとなったら、メンタルヘルス不調となり、コントロールが効かなくなってしまいます。その異変に早く気づいて、コントロールをしていかなければなりません。

 その方法として、ストレス要因が自分で変えられるものか変えられないものか、自分のことか周りのことかなどを分類し、それぞれの対処法を考えていくことです。はっきり言えることは、他人のことで変えられないものならば、「気にしない」ことですね。あるプロ野球選手が言ってました。モチベーションをセルフコントロールするには「他人をコントロールしないこと」だそうです。

 もう一つは、自身の仕事、生活の中の負荷を軽減することです。重要でかつ優先順位が高いものを先にやってしまう癖を、優先順位は低いが、重要なものを先にやってしまい、心の余裕を持つことです。「本当はこれをやりたいのだけど、つい目の前のことに追われてできない」ということありませんか?これを上手くコントロールすると、仕事も生活にも余裕が出てきます。

 研修では、実際のストレス要因が変えられることなのかを仕分けし、優先順位と重要度を判断して、より良い行動に変えていく訓練をしています。

ライフスタイルの改善

◆自由時間のコントロール 
 1日の時間を睡眠、仕事、自由時間で区切ってみてください。どれくらいの割合で時間を過ごしていますか?24時間中、仕事が8時間だとします。睡眠時間の8時間を引いても、8時間は自由時間なのです。そう考えると、上手く使い方が考えられるかも知れませんね。

◆リラックス効果
 聴覚や視覚、臭覚を使ったリラックス法もあります。音楽を聴いたり、風景を見たり、芳香剤で癒されることもありますね。実は、映画などを見て涙を流すとストレスの解消になるらしいです。

◆睡眠
 睡眠は大切ですね。良い睡眠をとるには朝食を欠かさないとか。軽い運動をすることや、陽の光を十分に浴びるなどを心がけると良いそうです。毎朝、起きる時間は同じ方が、体のコントロールには効果があるとも言われています。他にもいろいろな方法があります。

◆食習慣の改善
 急激な血糖値の変化がパフォーマンスの低下を招きます。朝食を抜かないことと、正しい時間での食生活、加えて間食を押さえ、夕食は寝る時間の3時間前とコントロールすることなどです。食事の際はサラダを先に食べると効果的であるということは良く知られていますね。

◆その他のリラックス法
 ツボ押しや深呼吸、音、体操など、いろいろな方法があります。
 
 研修では、このようなことを皆で実践しながら体感をしていただいてます。「ストレスをためない働き方」=「生産性の高い仕事」⇒「ワークライフバランス」による人としての成長と心の豊かな生活の達成につなげていけるのではないでしょうか。

メンタルヘルス研修のお問い合わせはこちらから⇒おもてなし経営クリエイション・アカデミー
リモートでも承っております。お気軽にご相談ください。

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