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コラム
地震保険の申請のポイント
2021年2月19日 公開 / 2021年2月24日更新
2月13 日の23時8分頃、震源地を福島県沖とする最大震度6強(M7.3)の地震が発生致しました。宮城県、福島県を中心に大変強い揺れが発生し、福島県内ではこれまでに全壊 20 棟、半壊 32 棟を含む合わせて 1807 棟の住宅に被害が出ているとのことです。
関東圏でも多くの地域で震度 4 の揺れが発生しました。私自身、いつもの地震とは異なり 長く強い揺れに恐怖感じました。地域によっては被害の深刻さは異なりますが、生活が不自由になっていること、ご心労いかばかりかとご推察申し上げます。心よりお見舞い申し上げ ます。
2011 年 3 月 11 日の東日本大震災から10 年になろうとしているこのタイミングでの大きな地震でした。報道では東日本大震災の余震はこの先 10 年は続くとも言われております。地震大国である日本ではどこに住んでいても地震の被害に遭う可能性があります。
やはり、日頃から地震への備えをしておくことが必要かもしれません。
損害保険の観点から地震に対する備えについて考えた時に、やはり地震保険への加入をおすすめ致します。今後必ず大きな地震が発生すると言われています。地震で生じた被害は地震保険 に加入していなければ補償の対象になりません。当社の過去のコラムにおいても地震保険についての重要性は何度かお伝えさせていただいております。今回のコラムを読んでいただけると共に過去のコラムも遡って読んで頂ければ幸いです。
今回のコラムでは 2 月 13 日の地震で大切なご自宅に被害が生じていないかご心配な方。また、地震保険に加入しているにも関わらず、申請のポイントを把握しておらず正しい申請ができていない方はもちろんのこと。地震保険に加入するかどうか迷われている方にも是非 読んで頂ければと思います。
地震保険の申請・査定のポイント
地震保険にしっかりと加入されているにも関わらず、多くの方々が地震保険の申請が漏れてしまっていることは事実です。これは地震保険の申請に対する認識の違いが原因です。
多くの方が「地震によって建物が倒れない限り地震保険は申請出来ない」と思っているのでは ないでしょうか。
正しくは、地震保険は建物が倒れていない場合でも保険金の申請が可能です。この事実を知らないが故に、保険料が高くなると地震保険に加入しない方も多くいるんじ ゃないでしょうか。
地震保険の申請・査定のポイントは地震によって建物の主要構造部にどれほどの損害が発 生したかを査定するということです。 建物の主要構造部とは「基礎」「柱」「梁」「外壁」「屋根」などです。
建物の構造が木造なのか鉄骨造なのかなどによって査定箇所は変わってきますが、主要構造部に損害が生じている場合は建物が倒れなくても保険金の申請が可能です。※繰り返し お伝えします。
もちろんご自宅が倒壊しなくても地震保険の保険金の受け取られている方は多くいらっしゃいます。 つまり建物のどこかに損害が生じた場合、地震保険を申請することができるかを把握していることがとても大切です。
今すぐにでも皆さんご自身で、ご自宅の現状の把握、損害の発生を確認することができるからです。
皆さんが地震のご被害を実感する場合で一番多いのは、自宅室内の壁紙(クロス)などのひび 割れではないでしょうか。しかし、基本的に室内の損害は査定のポイントではありません。(※室内の損害は参考程度 になります。)
室内での地震のご被害を実感されているのであれば、直ぐに建物の「基礎」や「外壁」に地震の損害(ひび割れ)等がない確認しましょう。
もちろん室内に目に見えた被害がなくても基礎や外壁にひび割れが発生している場合も多 くあります。
まずはご自身で確認できる範囲の「基礎」や「外壁」にひび割れが入っていないか確認して みて下さい。 日中でも懐中電灯など使用して光を当ててみることで、ひび割れをしている箇所が影にな って発見しやすくなります。
もし、ひび割れを発見した場合は、まず発生箇所を引いたアングルで写真を1枚撮りましょう。これはひび割れの場所をはっきりさせるためです。そこから、ひび割れの箇所をアップ で写真に残しておきましょう。場所と写真を記録として残しておく事はとてもおすすめで す。
撮影時のひび割れの本数を把握する事で、次の地震によってひび割れの本数が増えた場合 にいつの地震の被害なのかを明確にすることが出来るためです。
今現在、ひび割れが1本もなくても現状の写真を残しておくことで、今後の地震保険の申請にとても役立つと思いますので、ぜひ実行していただけると嬉しいです。
来月で東日本大震災から早くも 10 年を迎えようとしております。私自身まだまだ記憶に新しく当時のことははっきりと記憶しております。地震に対する危機感は常に持ち続けなければなりません。このような機会に今一度、地震に対する備えについて考えてみることは大切かもしれません。
地震保険などのご質問などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
今回のコラムも最後までお読みいただきありがとうございました。
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