自動車保険と火災保険の違い〜弁護士による交渉は必要か？？

皆さん、こんにちは。
本日は同じ損害保険でも自動車保険と火災保険の違いとそれぞれの場合に弁護士による交渉が必要かどうかについてお話ししたいと思います。

自動車を所有されている方は自動車保険の加入は必須ですので、ご自身の補償内容も充分にご存知かと思います。
ですが、火災保険はご自身で建物を所有されていても、ハッキリと補償内容を分かってらっしゃらない方が多数見受けられます。
(賃貸物件なら、なおさらですが…)

自動車も火災も同じ損害保険ですので、物にかける保険です。
車に保険をかける。建物に保険をかける。
その部分は同じで、所有している自動車、所有している建物によって、保険料は変わってきます。
そして、車であれば新車、建物であれば新築の割引があります。
そして、自動車の場合は運転する人が本人限定や本人と家族限定する事により、さらに保険料を抑える事が出来ます。
火災保険でも、水災を外す、家財の保険金額を安く設定する事で保険料を抑える事が出来ます。(ここ近年の台風や大雨を考えると水災は絶対にはずさない方が良いのですが…)

自動車保険と火災保険の違い

ここまでは、自動車保険も火災保険も同じような保険(対象が違うだけ)かと思われますが、実は火災保険は建物が損害に遭い保険金請求をして、保険金を受け取ったとしても次回の更新で保険料(契約者が払う掛け金)は上がりません。
保険料の値上げがあるのは料率改定の時のみで、個々が支払う保険料は、保険金を受け取っていようが、受け取っていまいが同じなのです。
ですが、自動車保険は事故を起こしてしまって保険金を受け取って保険金で修理する、など保険金を受け取った場合、次回の更新時に保険料は値上がりしますよね。
ですから、事故の状況や相手が居る場合は相手との話し合いで保険金を使うかどうか悩むと思います。

この点は、自動車保険と火災保険の大きな違いとなります！

そしてもう1点ですが、弁護士が必要かどうか？です。

自動車事故での示談交渉は弁護士に任せたほうがいい

自動車保険は自損事故もありますが、対人など相手が居る事が多いかと思います。
その場合、自分で示談交渉するのは難しいと思います。
お互いの折り合いが付くところで、スムーズに示談成立する事は、ほとんどないのではないのでしょうか？
その場合、弁護士さんにお願いした方がストレスも軽減されますし揉め事にならずに済みますので、良いかと思います。

火災保険の交渉に弁護士はいらない

では、火災保険に弁護士さんは必要なのでしょうか？
火災保険は損害賠償が絡んだり、余程保険会社と揉めない限り示談交渉などもありませんから必要はありません。

そもそも保険金請求は代理を立てることはできませんので、代理を立てるには弁護士が必要です。しかし車の事故と違い、火災保険に関しては弁護士を立てて請求する必要性がありません。損害がはっきりわかる写真と見積があれば請求ができます。ただ、契約者が思ってたよりも保険会社が損害を認めてこない場合があります。その場合は契約者が納得するように説明しなければいけない義務があります。
では保険金増額の交渉を弁護士にお願いしたら果たして増額するのでしょうか？
結論を言えば、弁護士が言おうが契約者が言おうが認めるものは認め、認めないものは認めません。むしろ保険会社的には契約者ご本人からしっかり主張された方が説得力があり、最初の鑑定結果から増額を認めてくれる可能性のほうが高いのです。なぜなら事故にあったご本人の証言だからです。
法廷での論争ではありませんので、火災保険で契約者の代わりに弁護士が交渉をすること自体がナンセンスなことです。

当社も弁護士の先生とは多数お付き合い、お取引きをさせていただいておりますが、こと、保険金申請に関しては契約者の方がしっかり保険会社へ申請できるように他社とは格段にレベルが高い報告書と保険金請求の根拠をお伝えしていますので安心してお任せください。それこそが「損害調査のプロ」の仕事と自負しております。

最後になりますが、これからまた10月に入り、本格的に台風シーズンに入ります。
昨年も各地で甚大な被害があり、今年も油断は出来ません。。
既に西日本にお住まいの方は台風だけではなく、大雨により被害に遭われた方もいらっしゃると思います。
被災された皆さまならびにご家族の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。