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尾前美幸(おまえみゆき) / 損害調査コンサルタント

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コラム

火災保険と地震保険料控除の話

2019年11月14日 公開 / 2021年2月24日更新

テーマ:損害保険の知識

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 年末調整 控除

火災保険は保険料控除の対象にならない!

年末調整の時期になりました。
保険会社から控除証明が送られてきた方も多いかと思います。
今回は、火災保険における控除について簡単に解説したいと思います。

比較的安くない保険料を火災保険にお支払いしている方も多いかと思いますが、実は火災保険料は控除対象外です。
平成18年までは「損害保険料控除」という制度がありましたが、翌年の平成19年分からこの制度は廃止され、地震保険を対象にした「地震保険料控除」のみになりました。

ただし、平成18年12月31日までに、満期返戻金等のある10年以上の長期火災保険に加入した場合は対象になる可能性がありますので、今一度、確認してみてください。

地震保険は保険料控除の対象に!

地震保険は、単独では加入できません。
火災保険とセットで加入することになっていて地震や噴火、津波などによる損害を補償します。
日本は地震大国と言われているだけあって、今後も大きな地震が各地で予測されています。そのため、地震によって被害に遭った場合の備えとして地震保険への加入を促進したい、という政府の意向があります。
そのような理由から、平成19年分の確定申告から、従来の「損害保険料控除」に代わり、地震保険を対象にした「地震保険料控除」に制度が変更されました。

地震保険料控除とは

地震保険は火災保険とセットで加入しなければなりませんので、火災保険料は控除の対象外ですが、地震保険料は控除の対象になります。
具体的には、1年間の保険料に応じて一定の金額が課税所得金額から控除されます。

5年分の保険料を一括で支払った場合の控除は?

地震保険料を5年分一括して支払った場合は、まとめて控除されるのではなく、毎年1年ごとに分割計算した保険料が控除の対象になります。
「一括払保険料÷保険期間(年)」で算出した、1年分の保険料金額が控除保険料になるということです。

地震保険も火災保険も年々値上がりし、ますます保険料の負担が大きくなっていきますが、保険料をあまり節約しすぎず、補償内容をしっかり見極めて、火災保険と地震保険に加入することをお勧めします。

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