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コラム
損保会社 VS 共済
2019年10月4日 公開 / 2021年2月24日更新
「損保会社と共済の火災保険はどっちが良いのか」という質問をよくいただきます。
今回はあくまでも「私見」としてコラムを書いてみました。
損保会社と共済の商品開発のスタンスは全く違う
損保会社は営利を目的とする組織であることに対して、共済は営利を目的としない非営利組織です。つまり損保会社は他社との競争に勝つために、常にその時代に合った新商品の開発や顧客サービスの向上に取り組んでいかなければなりません。
一方、共済は非営利組織のために、組合員が平等に最低限の補償を受けられるように商品が作られています。
損保会社の商品はプランの設計が自由
損保会社の火災保険契約は保険会社と契約者が個別契約をします。
一方、共済は組合員全員で共済金を出資し、共済が取りまとめていますので、組合員全員が同じ補償になり、個別に補償内容をカスタマイズすることはできません。
共済の場合は各商品ごとに補償内容が決まっています。
契約者自身に合った補償に入りたい場合はカスタマイズできる損保会社の火災保険に加入した方が良いと思います。
損保会社と共済の補償範囲は違う!
損保会社の火災保険と共済では補償範囲も違います。
特に水災や風災などの自然災害に対する補償金額が大きく違います。
損保会社の火災保険は自然災害に対しても補償が大きく、火災に対する補償と同じくらいの保険金が出ることも珍しくありません。
一方、共済の場合は、自然災害の保険金(最高限度)は、火災の場合の20%程度など、かなり低めに設定されていることが多いようですので、同じ大雪や台風の被害に遭った場合には受け取る保険金(共済金)に大きく差が出ることが多くなります。
損保会社と共済のメリット、デメリット
損保会社の火災保険のメリットは前述したように設計のカスタマイズ性が高く、高台の家なので水災を外すなど、不要な補償を外すことで余計な保険料を払うことがなく、金額的も補償内容としても比較的満足できる火災保険に加入することができます。
また、他社との競争があるため顧客サービスや商品開発などの向上に積極的に取り組んでいるので、比較的良いサービスが受けられると思います。
デメリットがあるとすれば顧客サービスや補償内容が共済に比べても優れている分、共済よりも保険料が高い傾向にあります。
共済のメリット、デメリット
共済のメリットは、掛け金が安いということでしょう。共済全体で支払った共済金(保険金)が全体の掛け金よりも少なかった場合には返戻金がとして掛け金の一部が戻ってくる可能性があります。
デメリットは、前述した通り、補償される金額が少なく、損保会社の火災保険に比べると受け取れる共済金額(保険金額)が少ないことです。
また、商品を契約者に合わせてカスタマイズすることもできません。
火災保険と共済、どちらがいいのか?!
やはり、いざという時の保険金をしっかり受け取りたい方には損保会社の火災保険がおすすめです。
台風や大雪などの自然災害にも十分な補償を受けられるからです。また、盗難や日常的な事故にも対応しています。
ただ家が火事になった時の補償で十分、保険料を抑えたいという方は、共済がおすすめです。
これらのことを参考にしていただき、共済と損保会社の火災保険の補償内容と保険料などを比較していただき、ご自身に合った火災保険に加入してください。
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