地震保険は下りる？下りない？

2019年9月2日公開 / 2021年2月24日更新

テーマ：火災保険で申請できること

コラムカテゴリ：お金・保険

地震保険は主要構造部の被害で判断される

地震保険は、火災保険とセットで加入する任意の保険です。地震保険単体では契約はできません。
また、地震保険は個人の財産が地震の被害に遭ったときに「見舞金」として支払われるというルールですので、火災保険のように損害額がそのまま支払われるものではありません。（企業物件でも地震損害に対応する特約はあります）

地震の際に起こった火災は保険金がもらえない⁉︎

地震が発生したことに伴って火災が発生した場合は火災保険から保険金が支払われるのではなく、地震保険から保険金が支払われることになります。
つまり、地震保険に加入していないと、地震が原因で建物が燃えてしまったとしても火災保険からは保険金がもらえないということです。
ただし火災保険の中に「地震火災費用保険金」という補償があり、火災の被害が大きい場合に限り、若干の見舞金が支払われますが、あまりにも頼りない金額しか支払われません。

地震保険も建物と動産（家財）が対象となりますが、契約金額が火災保険金額の3～5割の範囲内に限定されていること、さらに建物は5000万円まで、動産は1000万円までという上限が決められているという特徴があります。
上述したように火災保険では地震による被害はカバーされないので、特にここ近年は地震の発生による危険が多く叫ばれておりますし、地震が多い地域に住んでいる場合は加入をお勧めいたします。

地震保険の査定部分

地震保険の査定にはしっかりした損害保険会社共通の計算ルールがあります。
また、木造と鉄骨造ではその査定する箇所も計算方法も変わってきます。
例えば廊下や階段などにいくらヒビが入っていても査定には全く関係ありません。　あくまでも主要な構造である、柱・梁や外壁・基礎部が判断材料となります。

意外と支払われている地震保険

地震によって、大きな被害がなく地震保険に加入しているものの申請されてない契約者が多いように思われますが、当社が査定した物件の多くは地震保険の支払い対象になった建物が多いのが現状です。
一度、地震被害の調査をしてみてはいかがでしょうか？当社は調査時に料金が発生しませんのでお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いたプロ

契約者に寄り添う損害調査コンサルタント

尾前美幸（尾前損害調査オフィス株式会社）

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