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安部由美子

葬祭業界を知り尽くした葬儀スタッフ指導専門講師

安部由美子(あべゆみこ)

一般社団法人日本葬祭コーディネーター協会

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コラム

出棺の儀の疑問

おもてなし物語り

2017年12月25日

お別れの儀式



出棺の儀のときのこと。

本当にご遺族の心の内を察しているのだろうか…私たち葬儀人は。





そんな事をハッと思わされるシーンに出会いました。

お別れの儀のときの花入の際に、ご遺族やご親族の方々が書かれたお言葉を、故人さまの胸元に抱かせて差し上げますね。

そのすぐ次に起きた事柄に着目してみます。

ご遺族が『どうして?それは嫌だ。。』と心の中がモヤモヤされた話しを聞いたのです。強い拒否感を持ちながらも、言えなかった。言えるわけがない。と諦めている人が多いことにも気付かされました。

普段、さり気なく近しくしていた人が書いたお手紙を、当たり前のように葬儀社の人がご遺族のお手紙と一緒に、柩に入れたことにありました。

ご遺族はそのお方とは親しいのです。でも、だけれども…、ここは私たち遺族と母(故人様)だけの空間。その領域に入らないでほしい。

普段なら何ら考えもしなかった初めての心境だったと仰います。手紙1つを入れられただけで、こんな気持ちになるんだ…。知らなかった…。
と仰っていました。

そして私に、普通は入れるものですか?他人様のお手紙をなぜ入れるのですか?

そう聞かれました。

多くの葬儀社がサービスの一環として行なってきている、《一言を記して柩へ》。
この良かれと思ってやってきているサービスが、ご遺族の気持ちにモヤモヤしたものを与えていた事を聞いて、初めてハッとさせられました。

花は手向けてくださって感謝します。
でも手紙は私らの想いだけを手元に持たせたいのです。

会社の方や議員関係の人などが、弔辞を読んでそれを入れられたことも腑に落ちませんし、邪魔で仕方なく感じました。直ぐに取り除きたかったです。

ーーーーーーーーーー

葬儀社で司会依頼を受けて、よろしければ一言お書きください。書いてくださいましたものは、後ほど柩へお入れします。

と、するところが多いのですが。。
“ 良かれが余計ごと ”
に、なっていることもあるのだと、これまで何を現場で学んできたんだろうと思わされたのです。

ご遺族への寄り添いは、まだまだ奥が深いと感じました。

それでは弔辞や皆さんからのお言葉の紙の行方はどうしたら良いのでしょうか。
弔辞は口に出して読まれたのですから、持ち帰ってもらって良いのかもしれないと感じたりします。紙に書くことなく、弔辞を述べられる方も多いのですから問題は全くないと思います。

問題は、皆さんからの一筆箋に書かれたものです。

これは、よろしければどうぞ。とした葬儀社の考えですから、それは無くしても良いということになると思います。

司会者がそれを読むことで、ナレーションを作成しなくて助かることもあると思いますが、それが無くともナレーションは打ち合わせでの聞き取りから作成できる技術を持つ学びをするのがプロと言えると感じます。

聞き取りの中から、言っていいこと悪いこと。そこも勿論、わきまえて。

お別れの儀。

大切な場面です。今一度、会社で話し合ってみると良い発想が浮かぶのではないでしょうか。

その良い発想は、まずご遺族の立場に立つ。そこだと感じています。

読んでくださりありがとうございます。

安部由美子

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