まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ東京
安部由美子

葬祭業界を知り尽くした葬儀スタッフ指導専門講師

安部由美子(あべゆみこ)

一般社団法人日本葬祭コーディネーター協会

お電話での
お問い合わせ
03-6811-1205

コラム

【心が弱ったときハマりやすい罠】

みんなのあゆみ

2017年10月3日

これは私の歩みです。


私の実体験の話しです。
40歳そこそこの時のことでした。
離婚と引っ越し、そして体調不良が重なったあの頃。
3人の子どもはそれぞれ、高校一年生・中学3年生、小学2年生でした。
新しい土地で仕事を3つほど掛け持ちしていた時のこと。
過労で寝込んでしまいました。
病院に行ってもいっこうに熱が引かず、そして熱は10日間も続いたのでした。
続き起き上がることも叶わない私は、当時、正社員で勤めていた不動産屋での仕事も夕方からのウエイトレスの仕事と夜中勤務のスナックでの仕事も、全て辞めざるを得なくなったのです。
身体を休めるなんて…
そんなことをしている場合ではないのに!何より怠けて見える自分の姿が、子たちに対して恥ずかしい!そして…働かないと高校にやれなくなる!家賃も……。。
そんな、追われるような焦りが身体中を包む日々が続きました。
そんな時、無料配布されている仕事紹介の冊子をもらってきたのです。
…家にいても稼ぐことができる仕事。
そんなものもやるのが良いのではないだろうか。。
そう思った私の目に、ふととまる募集があったのです。
《電話を受けて話すだけ。空き時間で高収入を得られる。》
だいぶ考えたけれど、どんな内容か想像がつきませんでした。もしかしたら独り住まいのご老人のお話相手だろうか?とも思いました。
この募集の魅力は、心が弱った私のような者をターゲットにしているのだろうか?と後々になって思うものでした。
ーーーーーーーーー
勇気を出して電話をかけました。
結果は…
不採用でした。
ーーーーーーーーー

担当の方との長電話。
私からの電話を受けたお方が、こう仰ったのです。

『あなた様は、この仕事をしてはいけません。この仕事の内容をご存知ですか?私が言うのも妙なのですが、あなた様はこんな仕事をしてはいけません。私はたくさんの人からこうして応募の電話を受けます。だから言えるのです。
今はお辛いでしょう。苦しいでしょう。しかし、今は元気になることを優先に考えてください。そうしたらあなた様にはもっと世の役に立つ仕事が見えてくるはずです。
よろしいですか?もうこんな仕事に手を出そうと考えないでくださいね。お会いしなくても、電話口で分かるんですよ私どもには。あなた様は素敵な方です。もうかけないでくださいね。』

そんな言葉を、私の心がハッと気付くように伝えてくださいました。私は、とても泣いたのを覚えています。
そのお方は、『どんな仕事内容なのか知る必要はありませんょ。言えるのは、あなた様がしてはいけない仕事です。』と、仰いました。
それは心が病む仕事だということを、のちに人によって聞かされ知りました。
そのお方は私と電話口でしか話していないのに、私を素敵な方ですと言ってくださった。
そのことは、私の心を晴らす大切な人生の岐路での案内人だったと感じています。

そう。たくさんある人生の岐路の、その中のおひとりだと。
私は、お会いしたことのないそのお方のおかげ様で、過労で疲れた身体と心を癒し、元気になることで、芯からみなぎる勇気が出て某葬儀社の門を叩けました。
そこから、私の人生本番の次のステップを踏むことができたと信じています。

その方に会ってお礼が言いたい。
例え叶わなくとも心からそう思う。
社名もその方のお名前も何も覚えていませんので、どうにもならないことですが、私の心にその方の素敵な言葉が今も息づいています。


《 心が弱る 》
仕事を失ったとき。
誰にも会いたくなくなったとき。
病気をしたとき。
etc。。
いろんなタイミングで心は弱ります。

そんなとき、気をつけたいことをその体験が思い出させてくれます。
病んだときに何がきっかけで心が軽くなるかは、自分で自分の心や身体をコントロールをするのもそうですが、周りのほんの少しの声掛けや出来事によって変えてくれることがあると心から思えるようになりました。
見極める出来事ってたくさんあることを知らされた、とても素晴らしい体験ができました。


失敗のようで失敗じゃない!
全てがこの自分をつくっていることを感じます。

あの時のあのお方へ。
『ありがとうございました。
私は無事です!』

この記事を書いたプロ

安部由美子

安部由美子(あべゆみこ)

安部由美子プロのその他のコンテンツ

Share

安部由美子プロのその他のコンテンツ