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寺田淳

シニア世代が直面する仕事と家庭の問題解決をサポートする行政書士

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

コラム

ドライブスルーで焼香 に思う

最近の話題から

2017年12月26日

【今日のポイント】

 ニュースでも採り上げられていました、お焼香を車から降りないで行うという「ドライブスルー焼香」
いろいろな見方があるようですが、今日はこの話題を考えてみました。



【ドライブスルー焼香】

 まずは記事をリンクしておきました。 詳細はこちらを参照して下さい。
ドライブスルーで焼香

 簡単に言えば、車の座席に座ったままで焼香が出来るようにタブレット端末や焼香台を車の窓口まで用意して、映し出された本堂に向かって焼香をするというものです。 まだ長野県の葬儀場で始まったばかりのサービスです。

 ネット上でも賛否がいろいろ飛び交っています。 貴方はどう感じたことでしょう?



【現代事情との兼ね合い?】

 私がよく請け負います「墓じまい~改葬」のきっかけも多くの場合、高齢になった父親が墓参りに動くことが困難になったため、自宅近くに移したいという理由からでした。

 健康体の時は何も感じなかったことが出来なくなるということは、本人にとっては如何ともし難いものです。
お墓とお寺や納骨堂では立地が違うのではとも言えますが、足が不自由な方にとって寺や納骨堂はより行動がしにくい場所です。 最近出来たような都市型納骨堂は比較的法要の通路の幅が広く出来ていますが、昔からの寺や霊園ではそこまで余裕はなく、介添えも困難なスペースしかないケースも少なくありません。 

 合理的に考えれば、葬儀は生者の為のものだからそこまでしなくてもと慰めることも出来るでしょう。 ですが長年連れ添た配偶者や、幼い頃からの親友との最期の場に少しでも近づきたいという気持ちも当然でしょう。

 さらに言えば、身体的な問題がなくても乳呑児を抱えた母親や、急な葬儀の為喪服を用意出来なかったというケースでもこのサービスがあれば、最低限の義理を果たせるのではないでしょうか?

 もうひとつは、本堂に入り供養の読経の中で焼香するほどの時間的余裕がない現役世代のサラリーマンなども助かるのではないでしょうか? 告別式にも顔を出せない、かといって故人の実家を訪問しての焼香では却ってご遺族の家庭に負担をかけてしまうとも言えます。

 このような背景を考えると、このサービスは現代事情に対応したものと考えてもいいのかもしれません。


【お墓参りの概念も変化】

 さて、最近の都市型霊園の納骨堂ですが、ここにも現代事情を反映したシステムが盛り込まれています。

 代表的な事例では 銀行のATMコーナーのように設置された仏壇?の前で所定のカードキーをタッチします。 そうするとタワーパーキング式に収納された骨箱が自動的に自分たちの目の前に運搬されてきます。 同時に仏壇に設置されたディスプレイにお線香が映し出され、煙も漂います~二次元の火と煙ですから安全性も折り紙付という訳です。

 さらに進んだ?システムでは自宅のパソコンにお墓や仏壇の画像を転送し、自宅でお参り(と言えるかどうかは各自判断に委ねます)が出来るというものもありました。

 この様な事態を「不謹慎」と捉えるか 「それでも先祖への気持ちを忘れていない」と見るかは意見の分かれるところでしょう。。

 しかし、今のまま事態が進めば、そう遠くない将来に今流行の「VR」での「仮想お参り」が普通になってしまうのではないか? そうなった場合実際の墓が果たして必要なのか? さらには霊園や寺の存在自体に疑問が投げかけられる日が来るのではないかと、合理性だけを追求していく果てにはどのような葬儀やお墓の概念になっていくのか? 大いに気になるところでした。

この記事を書いたプロ

寺田淳

寺田淳(てらだあつし)

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