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寺田淳

シニア世代が直面する仕事と家庭の問題解決をサポートする行政書士

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

コラム

今日は、現在のお墓と葬儀の事情について、紹介したいと思います。

終活~葬儀とお墓に関する基礎知識

2017年10月10日 / 2018年10月15日更新

【今日のポイント】

 3連休も終わりましたが、里帰りがてらお墓参りをされた方も多かったのではないでしょうか?
今日は、お墓と葬儀の最新事情について簡単に紹介したいと思います。



【お墓の最新事情】 

    お墓は大きく分けて、個別に用意される「一般墓」と「納骨堂」と、他人と一緒に祀られる「合同墓」があります。
 
 ① 一般墓の場合
   従来のお墓であって 土地使用料と墓石代が発生するタイプです。
   概ね全国平均で 発生する費用は180万円前後。
 
   その形態は、3つに分類され、
   1:自治体が運営する「公営霊園」
   2:法人が運営する「民間霊園」
   3:寺の境内にある「寺院霊園」  となります。
 
    長年にわたり、公営霊園が人気面でトップの座を続けていますが、
   その理由としては何と言っても費用が安い点が挙げられます。 
   さらに宗派・宗旨を問わない点も人気となっているようです。

   とはいえ、場所によってはそうはいかないケースもありまして、
  港区の青山霊園の場合は土地使用料だけで1,000万円オーバーの場所がありました!
 (2017年度資料)、さらに(その場所に見合った)墓石代が必要になってきます!!
 

 ② 納骨堂の場合
   最近はこちらが主流で、雑誌やネット上での宣伝の多くはこのパターンが目立っています。
  基本は納骨スペースに骨箱を安置する形式となっており、コインロッカー式や、
  カード操作で眼前迄骨壺が運ばれてくるタワーパーキング式があります。
 
  納骨スペースだけですから一般墓のように墓石代も土地使用料も発生しません。
  納骨スペースは 1人用から家単位(6人以上)まで多岐にわたって用意されています。
  ある程度のスペースのものを用意しておけば、親子2代分の納骨も可能になります。
 
  値段はスペースや形式によって変わりますが、多くは100万円以内で済むようです。
 
     ここまでが 「個別の墓」という括りになります。
 

 ③ 合同墓
   合祀墓とも呼ばれます、永代供養墓も意味合いは同じで、
  家族親族以外の遺骨と一緒に葬られ、祀られる墓です。
  費用面に関しては納骨堂よりもさらに安くなり、10万円前後から用意されています。
 
  ※合同墓のの最大の注意点は「一度ここに埋葬したら二度と遺骨を移す事が出来ない」点です。
   例えば、子や孫の代になって一般墓を持った場合、親や祖父母の遺骨も埋葬したいと思っても
   いったん合祀していると、それは叶いません。
 

 

【葬儀の最新事情】

 
   一般的な葬儀の場合、全国平均では約120万円の出費だそうです。近年は「家族葬」が主流となっており、その後一定の間をおいてから「偲ぶ会」や「お別れの会」を執り行うことが多いようです。

 ① 家族葬
   家族葬にもいろいろあり、親族や身内4,5人で行う場合もあれば、
  結局友人や知人が参加する規模のものまで多岐にわたります。
  後者の場合では、最終的に100万円前後になる場合(地域性による)もあるようで、
  一概に「安上がり」とは言い切れないようです。 
 
   さらに下世話な話になりますが、
  一般葬ではない為、会葬者は少なくなります。その結果として「香典」も少なくなります。
  持ち出し分との兼ね合いから見た場合、一般葬より出費が多くなる場合もあるのです。
 

 ② 直葬
   直葬では、通夜も告別式も行わずに火葬場に直行、読経だけ依頼してそのまま埋葬します。
  費用面では概ね約30万円前後で収まるようです。 
 
   このせいでしょうか、最近の調査では既に全国の葬式の約16%超は「直葬」だそうです。
 
 
 

【それぞれで考えるべきこととは?】

  
  お墓でも葬儀でも、共通することは 「自分達の事で子や孫に過大な負担をかけさせたくない。」でしょう。ですが、目先の問題解決ばかりに目が向いていた為に、却って子や孫に負担をかけることがあります。

 ① お墓の場合
   高額な一般墓や納骨堂は不要、自分たちが納得しているのだから「合祀」墓でいい。
  その時は子供も同意して合同墓に埋葬したものの、後日「やはり一族の墓を持ちたい」となった…

   その場合でも、先に書いたように一度合祀してしまえば遺骨を移す事は出来ません。
 
   孫やその次の代になれば、祖父母は合同墓に、親の墓は納骨堂にと一族で分裂状態になります。
  複数個所にお墓が存在するとなれば、子や孫世代は却って維持管理に負担を強いられます。
 
 ② 葬儀の場合
   葬儀でも同様に、親からの申し出で直葬で済ませた・・・
  最近では「送骨」といって遺骨を個装箱に入れ、郵送する(ゆうパックでも可)と
  受け入れたお寺で読経して合同墓に埋葬するという新たな直葬方式も増えてきているようです。
 
   個人も遺族も納得していても、親族や親友、知人からすれば
  なかなか理解が得られないのも事実のようで、後日人づてにその事実を知らされ、
  遺族に遺恨を持ったというケースも少なくないようです。
 
 
   
 最近はお墓も葬儀も世間体や見栄を排除し、自分たちで納得するやり方で執り行うことがごく自然な流れにはなってきていますが、ここに書いたような「遺された者」に将来的にも禍根を残さない配慮は、より重要になってきます。
 
 氾濫する情報に惑わされることなく、慎重に、悔いのない選択をするよう、事前の相談や検討をお奨めします。

この記事を書いたプロ

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2018-10-17
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