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寺田淳

シニア世代が直面する仕事と家庭の問題解決をサポートする行政書士

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

コラム

夫婦で考える相続 ~子供がいない場合

終活~相続に関する問題

2014年9月16日 / 2015年3月31日更新

  3連休も明けて今日からは仕事モード全開!
出来るように気分転換は完了してますか?
また来月の3連休を楽しみにして、頑張りましょう!!

 お元気ですか?
「すべての人が生活の安定と向上の為に法律を身近に、
気軽に活用出来る社会の実現を目指す」
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 先週は生前贈与に関する話題を続けてきました。  

 今回は生前贈与の次に考えておくべき事、相続に関しての注意点についてです。
相続にまつわるトラブルや事前準備の不足が招く悲喜劇は少なくありません。 その中で今回採り上げるのは、「子供のいない夫婦」の相続についてです。

 子のいるいないに関係なく、遺言を遺さないままに別れを迎えた場合、遺産は相続人間の遺産分割協議によって分配されます。 これは既に皆さんご存知かと思います。

 この場合でも夫婦間に子供がいれば、相続は配偶者と子供が対象ですから子供同士での兄弟喧嘩はあるにしても一応は「血の繋がった家族」での問題に留まります。

 ですが、子供のいない夫婦の場合、遺言の有無は遺された側に大きなリスクを招く事になり兼ねません!

 遺言が無く、子供のいない夫婦で夫が突然この世を去った場合、相続人の範疇には夫の親、祖父母が加わります。既に親や祖父母が他界しており夫に兄弟姉妹がいる場合は、彼らに相続権が生じます。

 法定相続では 著系尊属(親や祖父母)と配偶者の場合で 前者は1/3、後者は2/3。
兄弟姉妹と配偶者の場合は1/4と、3/4の分配となります。

 仮に財産が家と土地、または商売をしている自宅兼店舗などの不動産しかない場合、配偶者にとっては厳しい現実を突き付けられることになります。 即ち法定相続分を義理の親兄弟に渡す為に思い出の詰まった家や一生の生活の糧のはずだった店舗を売却し、金銭として相続分を全うしなくてはいけないのです。

 非常にシビアな、辛らつな質問を敢えてしましょう。

 「貴方は、配偶者の兄弟姉妹の家庭環境や経済状態についてどこまでご存知ですか?」

子供の入学費用、入学後の学資、卒業しても就職浪人やフリーター等で思いがけない出費を強いられている?
マンションや戸建て住宅を買ったものの、不況のせいで賃金カットや年俸が下落した等の話を耳にしていませんか?
義理の兄弟の配偶者の両親が介護施設に入所した、疾病等で長期の入院を始めた…など等。

 仮に兄弟姉妹はいなくても義理の親に歳の離れた兄弟がいてお金の無心などで泣きついていませんか? そんな時に自分に法定相続の権利があるとなれば、「実の兄弟」の苦衷を助けたいと思っても不思議ではありません。

 ある意味、不本意ながら相続財産の主張を譲らないという結果になるかもしれません。

 まして普段の義理の親兄弟との交流は殆どしていない、極端な話で言えは、未だに結婚を認められてない等の場合は、より感情的な理由で権利の主張を掲げる事もあり得ます。

 私の持論は「結婚したら遺言は書くもの」です。  大切な人の人生に責任を持つ生活になったら当たり前の事と思うからです。 最大限譲歩しても第一子が誕生した時まででしょうね。 出来れば年賀状感覚で毎年書きましょう。 遺言は何回でも書き換えは可能ですし、何回も書いていると(遺言というものに)気楽に向かい合う事が出来るようになります。

 連休明けにいきなりの辛口な内容になりましたが、何かあってからではどうしようも出来ない事が相続です。
守るべき家族がいる貴方、今日のコラムは特に留意しておいて下さい! 

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