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寺田淳

シニア世代が直面する仕事と家庭の問題解決をサポートする行政書士

寺田淳(てらだあつし)

寺田淳行政書士事務所

コラム

貸金庫 ~鍵を失くしたら? 契約者が死亡したら??

業務上の実例紹介

2013年12月6日 / 2015年3月31日更新

 お元気ですか?
生活に密着した法律相談と第二の人生支援に邁進している
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の寺田 淳です。


 今回は最近は一般的に使われることが普通になってきた
貸金庫について、お話したいと思います。

 使い方や用途については既にご存知でしょうから
アクシデント発生の場合の取扱いについてです。

 まずは、契約者が健在で鍵やカードキー等を破損、紛失した場合。
どういう手続きをする事になるでしょう。

 最初に当然ですが当該銀行の支店窓口へその旨を申し出ます。
そして、速やかに再発行の申請手続きに入ります。
 

 その際に用意すべきものとしては
 ・顔写真入りの身分証明書(自動車運転免許証)
 ・届出印
  この2つは必ず持参しましょう。
 (破損の場合はその残骸?も必要です)

 無論、再発行する場合は有償になります。
再発行までの期間としてはカードキーで 約10日前後、
鍵はケースバイケースで場合によっては10日以上かかる場合もあるようです。
 具体的な日数については当該金融機関の窓口で確認Dして下さい。

 では、この状態で緊急に金庫の中身が必要になったらどうなるでしょうか?

 このような状態でも金庫内に入る事は可能です。
但し、以下の条件においてですが・・・

・契約者本人の来店で有る事
・届出印、身分証明書持参する事。
・銀行員が立会う事。

 この条件で金庫内に入る事が出来ます。

 元々、銀行にはカードキーはマスターキーがあり
鍵は始めから2本用意されている(1本は銀行が保管)為
入室は可能なのです。


 次に、貸金庫の契約者本人が死亡した場合はどうでしょう?
銀行は死亡の連絡を受けた時点で、カードキーを無効化します。。
ですから入室は不可能になります。
口座の凍結と同じと考えて下さい。
凍結解除の手続きは口座と同様と思ってもらって構いません。


 では、遺産分割の為に金庫の中身を確認したい、
遺言書が金庫内にあると言われている等の場合は
どういう扱いになるでしょうか?

 金庫内の保管物の確認の場合には
先の事例と同じく、法定相続人は銀行員の立会いの下入る事が出来ます。
 但し、中身の持ち出しは厳禁です!
内容確認を銀行員と行い、当日内容物を記載した証明書を発行してもらいます。

 法定相続人が複数いる場合で1人が代表で出向く場合
1人しか出向けない場合等は法定相続人全員の同意書が必要になります。
原則、銀行に同意書の書式があるので窓口でもらうか、郵送してもらいます。

 但し、以上は私の取引先からの回答でしたので、実際の取り扱いについては
貴方の契約金融機関にお尋ねして下さい。

 貸金庫に遺言や財産目録の全てを保管してあるから
万一の場合でも子供同士が争ったり、迷惑をかけないで済むと
安心されている方は多いでしょう。

 ですが、結構貸金庫を開錠するには手間がかかります。
とはいえ、安易にカードや鍵、パスワードを公開するのも危険です。
この長男なら大丈夫と、下手に一人だけに開錠のやりかたを伝えてしまうと
銀行に死亡の連絡をする前に中身を持ち出したり、他の相続人から
あらぬ疑いをもたれたりと、却って深刻なもめ事になり兼ねません。

 どこまでを伝えるかは貴方自身で判断して下さい。

 私の場合は、父親と私だけの関係なのでお互いの金庫の鍵の保管場所や
パスワードは判るようにしてあります。
尤も、父親から「情報公開」されたのは、私がエンディングノートを手渡した
後でしたが・・・

 私個人の考えですが、貸金庫を使用している場合は
せめてどの金融機関の支店に借りたかくらいは伝えておく事をお奨めします。


 終わりに、
契約者死亡の場合、鍵やカードキーの有無はもはや重要ではありません。
なぜなら、契約自体が消滅するので、再発行とはならないからです。

 また、相続人によって継続使用したいと申し出た場合も
いったん解約してからの改めての再契約になりますから契約者死亡後の
鍵やカードキーの有無はあまり意味はないのです。

この記事を書いたプロ

寺田淳

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