問題解決力・アイデア力を育み、ビジネスの可能性を大きく伸ばす。経営者のための心のコンサルティング（1/3）

なぜかうまくいかない理由は、心の中の隠れたブレーキ

　顧客を増やしたい、事業を成長させるブレイクスルーの一手がほしい、経済的不安を解消したいなど、経営者の日々は課題と悩みの連続です。「問題の多数は経営者ご自身の心理的課題や葛藤に由来します。まずご自身の心と向き合い、心を健やかにすること、これが成功への一番の近道です」。経営者の心のコンサルタントとして数多くの事業経営を支える小本紀子さんは、包みこむような柔らかな笑顔で、しかしきっぱりと断言します。心理カウンセラーであり現役薬剤師でもあるという一風かわった経歴をもつ小本さん。理系出身で理論や現実的なデータを重んじることもあり、心理学的知見の研鑽と実社会での研究を重ねた結果「企業の成功は、経営者のマインドにかかっている」という確信を得たそうです。

　「経営的問題を分析すると、ほぼ必ず経営者の心に内包する問題に由来します。その心とはいわゆる潜在意識。価値観の刷り込みや日々の体験などが蓄積して形成される潜在意識は心の95％を占めると言われており、仕事でもプライベートでも問題が生じたときは潜在意識にヒントがあると考えればまず間違いありません。たとえば意思では『会社を成長させたい』と望んでいるはずなのに、潜在意識では『誰かに妬まれるから成長してはいけない』と正反対に考えているゆえに、うまくいかないことがあるんです。カウンセリングでは対話から潜在意識をさぐり、現在の考えや行動のクセにどうつながっているかを掘り下げていきます」

　経営状況と経営者の心理状況が相関する。そう聞くと意外ですが数字は正直です。売上げが数倍にアップする、顧客数が飛躍的に伸びる……いかに経営者の心理状況が利益に直結するかが驚かされます。個人事業主から代々続く企業のオーナーまで、業種も規模も様々な経営者がカウンセリングを求めて訪れますが、心理的課題と向き合うことで誰もが経営が好転していくそうです。
「潜在意識に気づくと心のモヤモヤが晴れるので、曇りのない目で今やるべきことを冷静に考えられて、実行できるからではないでしょうか。経営者になられる方は元来、実力や素養に恵まれているものですから、心の問題が解消されるだけで目を見張るほど成長される場合も多いですね。一方でアクセルを、一方でブレーキを踏んでガソリンばかりを空費しているような状態から解放されて実力がフル稼働！問題が解決してすーっと前に進んでいかれます」

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