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成澤紀美

IT業界を元気にするSE出身社労士

成澤紀美(なりさわきみ)

社会保険労務士法人スマイング

コラム

採用しても、すぐに辞めてしまう

採用・キャリアアップ

2013年11月28日 / 2014年7月31日更新


先日あったご相談より。

中途採用で入社した社員が、早くて3ヶ月、長くても6ヶ月で辞めてしまう。

今年になってから15名ほど採用したが、既に8名が辞めてしまった。

せっかく採用したのに、どうして辞めてしまうのか?

会社の問題なのか、給与などの処遇なのか理由を知りたい、というものです。

従業員規模でみれば300名以下の企業です。給与は、業界相場からみても決して低いわけでもありません。

ただ、よくよく詳細を伺うと、入社後の研修はOJTで1週間程度と短く、また中途採用という事もあってか、すぐに現場に配属され業務についているようです。

配属された部署の人員は数名程度で、同じ部署の他の社員との接点がほとんどなく、話す相手は部門長とがほとんどという状況のようです。

お話しを伺って、これではすぐに辞めてしまうだろうと感じました。

たとえ同じ業界からの転職だとしても、新しい会社で、新たに他の社員とのコミュニケーションをとっていくというのは、当の本人からすれば、相当のストレスを感じる状態といえます。

慣れない職場環境の中、短い研修期間を経て配属され、配属先では他の社員と話す機会も少ないなると、チョットした事でも相談できない状態では、自分の中に不安がどんどんと溜まっていきます。

話す相手が部門長だけとなるとなおさらでしょう。

このような状態は、相談があった企業に限りません。

特に中途採用社員に対するコミュニケーション不足から、退職に至るケースがよくみられますので、採用しても、すぐに辞めてしまわないような職場環境作りを意識的に行っていく必要があります。

採用者を受け入れる際には、以下のようなコミュニケーションを意識的に行います。

1.少なくとも試用期間中は、仕事に対する姿勢・やってもらいたい業務への適性・勤務上で問題と考えている事などを、まめに話しを聞いてあげる。

2.話を聞く中で、会社側からすれば満足できない点があったにせよ、まずは相手が行動している事を認めているとの発言をする。

3.相手の行動等を認めているとの姿勢を示した上で、注意・指導すべき点があれば注意をし指導をする。

「話を聞いて欲しい」「自分のとった行動を認めて欲しい」という想いは、誰にでもあるものです。

そこを何も言葉も交わさず、相手の業務に意識を向けない・向けていないととられるような態度にみえると、果たして自分はこの会社で役に立つのだろうかと不安が先に出てきてしまい、さらにこの状態が続くと、「この会社はつまらない、自分に合っていない」と勝手に判断をして、辞めてしまう事になります。

俺の背中をみてついてこい!だけでは、人はついていきません。

日頃から、ちょっとしたコミュニケーションを大事にし、せっかくご縁があって入社してくれた社員がすぐに辞めない職場にして欲しいと願います。




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