まちの専門家をさがせるWebガイド マイベストプロ東京
長井美有紀

語学に強い、美容・食のマーケティングスペシャリスト

長井美有紀(ながいみゆき)

Myuty-Chic株式会社

コラム

美容業界の新たなるステージとなるか? 2018年は「美容×テクノロジー」はどこまで進むか(考察)

革新的ビューティー論

2018年1月1日 / 2018年4月16日更新

2015年ごろから先進的なキーワードとして出てきたのが、IoT。
美容・健康業界ではなかなか難しい分野で、他の製造業と同じような視点で考えれば、理美容機器のメンテナンスなどのビッグデータ解析にはなるかもしません。
IoTについては、専門外ではありますが、以前はマーケティングに関連する話題で書かせていていただきました。(★そのときのコラムはコチラ
新年に相応しく、これまでにない視点を綴りたいと思います。

テクノロジーといっても、これまでARやVRの利用は、化粧品業界でもまあまあ見られるようになってきた時代に。
でも業界に長く身を置く私からするとちょっと違和感があるのです。
テレビでもそうですが、ビジュアルで見せる世界には有効ですが、スキンケアになると計り知れないということ。また、メイクアップでも結局肌にのせてみたときの感覚・感触やつけ心地の良さ、肌色とのコントラストなど、ビジュアルで見れない部分もあるということです。

百貨店など化粧品カウンターでは、肌診断の機械を導入しているブランドもありますよね。化粧品業界では、製品製造のための効果測定などで、肌の水分量や隠れシミの数などを測定して、保湿やシミ対策の化粧品をどの程度使用したらよいか、また使ってみてどうだったかなどを検査をするわけですが、IoTの活用ができるとすれば、こういったデータを集め、日本人属性や季節性に合わせた製品開発ができることでしょうか。もっと言えば、年々それを蓄積していき、日本人の平均的な肌の栄養状態から、強いては環境汚染などのデータ分析も可能になるかもしれません。

昨年は、資生堂が肌診断できるアプリを開発して目を惹きましたね。私も試してみましたが、とても巧妙に設計されていました。(でも私が着目したのは、アプリの精度というより、近年危惧されているAIやIoTの発展による職業・労働人口の消滅・減少です。。)利用者は、“資生堂だから”信頼できるかもしれませんが、肌の表皮診断以外のエビデンスは明確なのか、大手以外のメーカーでは十分に考慮する必要があり、「シミには○○(製品)が効きます」などアプリ内での薬機法違反・景品表示法違反にも配慮しなければならなく、新しい“コンプライアンス”の一つになるかもしれません。
また、こうしたデータも十分に個人情報となりえますので、リスクマネージメントも必要です。

(以下、机上の空論的ではありますが)
個人的には、これまで個人が使用してきた化粧品の詳細をデータ入力して、また生活習慣や年代、ホルモン変化なども加味し、遺伝子検査のように、(いまの)自分にはどの成分が合っているかがわかるほうが画期的かと考えます。もちろん、ここには、テクスチャー・肌への感触・香りなど肌実感データも入ります。
遺伝子検査は、もちろん元となるデータがあって、その分析によって成り立っているものなので、まずは化粧品データの全体と多くのサンプルが必要になりますし、生活立地によっても十分変動が予想されるので、地域ごとにも細かいデータが必要になり、まさに壮大な話です。
以前のコラムやセミナーでも述べているように、私も「美容×遺伝子」という点も兼ねてから注目していますので、日々構想を巡らせていますが、
表皮ケア(=スキンケア)では、医薬品や医薬部外品など肌への効果が比較的高いもの以外は、様々な影響によって左右されるので、「インナービューティー×遺伝子」の方が多少は理にかなっているのではないかと思われます。
もっと言えば、例えば「昨日食べた食材が肌に影響してくるのはいつか」などデータで出せれば最高ですが、これは医学的にも生物学的にも壮大な話で、またこれらの専門家でもないため、私にはまだ想像がつきません。
しかし、遺伝子分野自体もまだまだ解明されていないことも多くあるといいますし、今後は新しい発見も出てくるのではないかと思います。


化粧品でも美容サービスにおいても、まずは非日常になりすぎないテクノロジーが必要かもしれませんね。
引き続き、「美容×テクノロジー」・「美容Tech」に注目していきたいと思います。


★そのほかの『革新的ビューティー論』に関するコラムはリンクより

■美容マーケティングに特化した業界専門Webメディア Clef de Beau-Marketing
これまでの市場動向や専門情報などを上記サイトにて配信中!

◇新メニュー 美容など女性商材分野のためのSDGsコンサルティング

この記事を書いたプロ

長井美有紀

長井美有紀(ながいみゆき)

長井美有紀プロのその他のコンテンツ

Share