教育シッターが家庭学習と読書の習慣付けで知力と心を育てる（1/3）

多忙な子どもが家庭で充実した時間を過ごせるようサポートする「教育シッター　おこさぽ」を展開

　共働き家庭の増加などを背景に、学習塾やスポーツ教室など、子どもたちに放課後の学びの場を提供する「アフタースクール」が増えています。一方で、習い事に追われ、家庭でゆったり過ごせない子どもも少なくありません。保護者も仕事や家事に追われ、子どもと十分に触れ合えないという悩みを抱えています。

　「この現状を解消するには、保護者に代わって子どもをサポートする人の存在が必要です。当方は、子どもが探究心から家庭学習や読書に取り組めるようフォローしています。宿題や学習の整理なども補助しますので、サービスを利用していただければ、帰宅後に親子で語り合ったりするなど、落ち着いた時間を過ごせると思います」

　こう語るのは、子どもの知力と心を育てる教育シッターを行う平林直美さん。20年にわたる教員生活に終止符を打ち、2022年4月から小学生を対象にした教育シッターサービス事業「おこサポ」を始めました。これまでサポートした子どもの中には、熱心に励む余り、飽和状態になりがちなケースもありました。親は、子どものモチベーションを引き出したい一心で塾に通わせますが、過度に期待するのも放任するのもよくない、と平林さんは言います。

　「私も働いていたので、子どもの勉強に常に寄り添うことができず、どうしたらよいのか思案していました。そこで家事代行サービスに、子どもの学習見守りを依頼しました。以来、子どもの様子をフィードバックしてもらいながら現状の把握に努めています。実は、おこサポは、私自身が学習見守りを利用した経験が基になっています。私のように、子どもの学習に悩む保護者に同様のサービスを提供したいと思い始めました」

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