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栁田真

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栁田真(やなぎだまこと)

やなぎだ労務管理オフィス

コラム

社員の様子がいつもと違うと感じたら~「職場不適応症」とは

メンタルヘルス

2016年6月1日

昔は五月病。今は職場不適応症。

 少し前までよく耳にしていた「五月病」。そもそも五月病という病気は存在せず、仕事の面からいうと、就職や新しい部署への異動などで環境が変わり、最初は張り切っていたけれども、5月の連休明け頃から、なんとなく気分が落ち込む、疲れやすい、仕事に集中できない、眠れないといったスランプ状態に陥ることで、その症状が出やすい時季から「五月病」と呼ばれていました。
 
 しかし最近では五月病より、「職場不適応症」という言葉の方がよく使われるようになっています。
この職場不適応症も正式な病名ではなく、「適応障害」が仕事や職場をきっかけとして起こり、社会生活に支障をきたすような精神的不調のことを総称して使われています。そういう意味では前述の五月病や社会問題化している「新型うつ」も、職場不適応症の中に含まれるものと考えてよいでしょう。

職場不適応症の原因

 職場不適応症の原因として考えられるのは、大きく3つあります。

1).職場内の人間関係
 特に最近の若年層は、他人とのコミュニケーション能力が未熟で相談することが下手なため、職場内で孤立してしまいます。また、「打たれ弱い」ため、上司や同僚の言動から容易に傷つき、心身に不調をきたすことが非常に多く見受けられます。

2)職務内容の不適性
 例えば新入社員の場合、就職活動中に思い描いた企業イメージと、実社会の泥臭い現実とのギャップに悩んだり、企業名や職種名だけを求めた結果、自分の適性と乖離する仕事をしてしまい、不満や不安を感じていることがあります。
 また、優秀な技術者だった社員が、管理職になったとたんに成果が出せずに追い込まれ、精神的不調をきたすこともあります。

3)過重労働。
 長時間労働が続く場合や、心理的負担の大きい業務を任された場合など、心身共に消耗し、やがて精神的不調をきたしてしまいます。

このような症状の社員がいたら要注意

 職場不適応症が疑われる症状には、次のようなものがあります。

・遅刻や欠勤が多くなった。
・席を外したりする時間が多く、集中力が続かないようだ。
・寝不足を訴える(または感じられる)。
・イライラしていて、些細なことでも腹を立てる。
・以前に比べて仕事の効率が格段に落ちている。
・特定の上司の前では、異常に緊張したり、体調が悪くなるようだ。
・勤務中に過呼吸に襲われた。
・残業が続き心身ともに疲れている。

早期発見、早期解決が重要

 社員に、このような「いつもと違う」症状が見受けられる場合には、管理職の方は、まずはこちらから積極的に声を掛け、話をじっくり聞くようにしてください。管理職の方でなくても、周囲にいる人が「異変」に気づいたら、早めに管理職の方に報告するようにしましょう。

 話を聞く中でその原因を把握し、原因を解決するための対策を取ることが重要になります。また、場合によっては精神疾患の疑いがあることもあります。医療機関の受診を勧めるなど、メンタルヘルス対策では早期発見、早期解決が重要です。


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 やなぎだ労務管理オフィスは、メンタルヘルスを重点業務としています。
 ホームページ: http://www.office87.com
 (一社)産業保健法学研究会 正会員
 社会保険労務士/産業カウンセラー/心理相談員  代表:柳田 真
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