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栁田真

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栁田真(やなぎだまこと)

やなぎだ労務管理オフィス

コラム

大人の発達障害と労務管理~本人の気づきを促す

メンタルヘルス

2015年10月8日

発達障害と思われる人に対して注意すべきこと


 何度同じことを指導しても、仕事の納期を守れない、顧客とトラブルを起こす、場違いな発言をし周りの人を傷つけるなど、社会性やコミュニケーションに難がある人が見受けられます。このような場合には、本人の性格の問題ではなく、発達障害が原因となっている可能性も考慮しなければなりません。

 発達障害は脳の機能障害であるため本人には全く悪気はなく、注意や指導しただけでは問題は解決しません。そのため、改善されずに同じことの繰り返しとなるので、注意する方も次第に厳しい叱責をしてしまいます。その結果としてパワハラの問題が生じてしまうこともあるでしょう。
 また、一般に発達障害の人はストレス耐性が弱くうつ病などの二次障害を引き起こしやすいため、厳しい叱責が重なることにより、業務上の理由による精神疾患のリスクも高くなります。
 それでは、どう対処すれば良いのでしょうか。

まずは本人との話し合いから

 大人の発達障害は、本人も気づいていない場合が少なくありません。特に言語に障害がなく、学校の成績も優秀な場合は、発達障害があっても「ちょっと変わっている人」ですまされています。しかし学校を卒業していざ社会に出てみると、社会生活に支障が出てしまいます。
 
 まず第一段階として重要なことは、以下の内容について本人と話し合うことです。
話し合う内容は次のような事項です。
 ・会社として困っている本人の行動(事例性)を具体的に示す。
 ・それに対する本人の自覚があるか。どのように改善しようと思っているか。
 ・仕事をする上で困っていることはないか。
 ・職場の人間関係で悩みはないか。
 
 話し合いの中で本人が仕事のしづらさ、社会生活の悩みなどを感じているようであれば、産業医や保健師への相談や専門医の受診を勧めることから始めてみましょう。
 
 本人と周囲が発達障害であることを、出来るだけ早く気づき、認めることが社会生活を少しでも充実させるための第一歩になります。

 次回は、発達障害(と思われる)の社員の具体的な労務管理についてお話いたします。


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 やなぎだ労務管理オフィスは、メンタルヘルスを重点業務としています。
 ホームページ: http://www.office87.com
 (一社)産業保健法学研究会 正会員
 社会保険労務士/産業カウンセラー/心理相談員  代表:柳田 真
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